今は亡き Air-King を偲んで。
自分が最初の手にした rolex ということもあり、ref.5500 は rolex を象徴するリファレンスの一つであったと思っている。
2014年、富裕層にターゲッティングした rolex は、70年間に渡りディフュージョンモデルとしての役割を担ってきた Air-King というペットネームを消滅させた。この出来事は rolex が今後進む方向を明確に示している。
Air-King ref.114200 (2007年〜2014年)はクロノメーター化されており、オイスターパペチュアルとの差は、ケース径のみ。Air-King が本来持っていた意義は既に失われていた。
Air-King が消えても、ref.114200 は34mm のオイスターパペチュアルとして、2015年現在継続リファレンスである。
Air-King は、主役にはなれない地味な存在であったが、explorer が普及する過程において重要な役割を担ったモデルである。
1945年4月、戦争勝利したイギリス王立空軍の業績を祝う3つの時計がリリースされた。Air-King、Air-Giant、Air-Tiger。Air-King以外は長期間生産されていない。
安価なAir-Kingはエントリーモデルとなり、高級モデルであるデイトジャストの存在を際立たせた。
当初、他のバブルバックモデルと同じようにクロノメーターであったが、 いつしかノンクロノメーターとなり、ダイヤル表記が CHRONOMETRE から PRECISION に変わった。
その後、セミバブル Ref.6552 に引き継がれる。
イートン社とのコラボよりカナダで地盤を固めていたロレックスカナダ支社が、北米でのドレスウォッチ人気を鑑み、Air-King のダイヤルに EXPLORER の文字を入れた。
1962年、Air King EXPLORER 誕生。
ref.5500 のスペックは下記通り。
ケース素材: ステンレススチール
ブレス素材: ステンレススチール
ブレスタイプ: オイスターブレス
ベゼル: ポリッシュドベゼル
風防: プラスチック風防
ケース径: 34mm
ケース厚: 10mm
重量: 約100g
防水: 50M
ムーブメント: 自動巻き
キャリバー: Cal.1520
振動数: 毎時19,800振動
パワーリザーブ: 約48時間
ブレスレットの変遷
1960年代 リベットブレス(No.7205)
1970年代 巻き込みブレス(No.7835)
1980年代 オイスターブレス(No.78350)
ref.5500 の派生モデルに至るまでの Air-King の系譜
・ref.4925 1945年
Cal 10.5'
・ref.4365 1945年
Cal 10.5'
・ref.4499 1946年
Cal 10.5'
・ref.6552 1953年
Cal 1030
・ref.5500 1957年〜1988年頃
Cal 1520/1530
ファーストモデル
・ref.14000 1989年
Cal 3000
以降のリファレンス省略
※英国及び北米市場向け 550X
・5520 1974年〜1986年
Steel Case Back Cal 1520
34mm
Gold Filled Case
・5504 1958年
Cal 1530
35mm
Cal 1530
Two-Tone Fluted Bezel 14k
・5502 1958年
Cal 1530
Gold Plated 40 Microns
・5506 1958年
Cal 1530
Gold Plated 40 Microns
※Air-King デイト
・5700 1958年〜1890年代
Cal 1525/1535
SS
下記の両者のダイヤルが存在する。
3,6,9時位置のアラビアンナンバー
ノーマルバー
7835/783503連巻きオイスターブレス
・5701 1958年〜1980年代
Cal 1525/1535
Two-Tone
6251/62510ジュビリーブレス
追記。
2016年3月、バーゼル2016にて、新しい Air-King が登場した。従来のエントリーモデルとしての位置付けではなく、パイロットウォッチとして、新しいプロフェッショナルラインが生み出された(→※バーゼル2016 新しい Air-King)
(→※今後の人生とrolexについて仰々しく考えちゃった記事はこちら)
その後、セミバブル Ref.6552 に引き継がれる。
イートン社とのコラボよりカナダで地盤を固めていたロレックスカナダ支社が、北米でのドレスウォッチ人気を鑑み、Air-King のダイヤルに EXPLORER の文字を入れた。
1962年、Air King EXPLORER 誕生。
ref.5500 のスペックは下記通り。
ケース素材: ステンレススチール
ブレス素材: ステンレススチール
ブレスタイプ: オイスターブレス
ベゼル: ポリッシュドベゼル
風防: プラスチック風防
ケース径: 34mm
ケース厚: 10mm
重量: 約100g
防水: 50M
ムーブメント: 自動巻き
キャリバー: Cal.1520
振動数: 毎時19,800振動
パワーリザーブ: 約48時間
ブレスレットの変遷
1960年代 リベットブレス(No.7205)
1970年代 巻き込みブレス(No.7835)
1980年代 オイスターブレス(No.78350)
ref.5500 の派生モデルに至るまでの Air-King の系譜
・ref.4925 1945年
Cal 10.5'
・ref.4365 1945年
Cal 10.5'
・ref.4499 1946年
Cal 10.5'
・ref.6552 1953年
Cal 1030
・ref.5500 1957年〜1988年頃
Cal 1520/1530
ファーストモデル
・ref.14000 1989年
Cal 3000
以降のリファレンス省略
※英国及び北米市場向け 550X
・5520 1974年〜1986年
Steel Case Back Cal 1520
34mm
Gold Filled Case
・5504 1958年
Cal 1530
35mm
SSの黒文字盤
EVEREST/エベレスト ネームや、クロノメーターも存在
・5501 1958年Cal 1530
Two-Tone Fluted Bezel 14k
・5502 1958年
Cal 1530
Gold Plated 40 Microns
・5506 1958年
Cal 1530
Gold Plated 40 Microns
※Air-King デイト
・5700 1958年〜1890年代
Cal 1525/1535
SS
下記の両者のダイヤルが存在する。
3,6,9時位置のアラビアンナンバー
ノーマルバー
7835/783503連巻きオイスターブレス
・5701 1958年〜1980年代
Cal 1525/1535
Two-Tone
6251/62510ジュビリーブレス
ロレックスのSSケースが、904Lステンレスに変わったのは、1990年代前半からと言われている。従って、ref.5500 は 314Lステンレスだと思われる。
「316Lスティール」
クロムの含有量は18%。強度が高く、錆や腐食から保護する薄い膜「不動態皮膜」で保護されているので、金属アレルギーが少ない特性があり、医療用器具などにも使用されている。
「904Lスティール」
クロム含有量は21%。316Lよりも強度が高く、耐蝕性に優れる。本来、化学産業分野で使用される高級ステンレス。
クロムの含有量は18%。強度が高く、錆や腐食から保護する薄い膜「不動態皮膜」で保護されているので、金属アレルギーが少ない特性があり、医療用器具などにも使用されている。
「904Lスティール」
クロム含有量は21%。316Lよりも強度が高く、耐蝕性に優れる。本来、化学産業分野で使用される高級ステンレス。
追記。
2016年3月、バーゼル2016にて、新しい Air-King が登場した。従来のエントリーモデルとしての位置付けではなく、パイロットウォッチとして、新しいプロフェッショナルラインが生み出された(→※バーゼル2016 新しい Air-King)
(→※今後の人生とrolexについて仰々しく考えちゃった記事はこちら)
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