movies 2020

20001. 6アンダーグラウンド
大きなスクリーンで観たい作品。
マイケル・ベイ監督らしいアクション全開。特にオープニングのフィレンツェのシーンは圧巻。建造物が心配になる程

20002.アイリッシュマン
重厚な画質と演技。
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが同じ画面に登場。二人の前回共演作、ボーダー(2007)の少々残念な記憶を塗り替える

20003.マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)
マリッジ・ストーリー鑑賞前にノア・バームバック監督作品をチェック。
普通ではない人々を演じる俳優陣が良い

20004.イントゥー・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり
スリリングなアドベンチャー映画。
主人公を架空の女性にしたことで、作品は盛り上がる。多めのフィクションで映像化に成功

20005.ポゼッション(1980)
イザベル・アジャーニが最高の配役。
HDリマえスター版鑑賞。登場人物全員の狂気に満ち溢れている

20006.ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
ジョナサン・レビン監督+セス・ローゲン 最高の組合せ。
ロングショットを、ものともしないサクセスストーリーを楽しむ

20007.フォードvsフェラーリ
アイアコッカ登場。
「スペシャリストを目指すべきである」。その言葉通り、レマン24においてフォードを勝利に導いたのはスペシャリスト達である

20008.リチャード・ジュエル
静かな語り口。
安定の円熟味ながら、メディア批判を盛り込み、今を表現するイーストウッド監督の感性はみずみずしい

20009.ジョジョ・ラビット
少年の成長。
周りを固める母親役のスカーレット・ヨハン、ソン、クレンツェンドルフ大尉役のサム・ロックウェル、いずれも印象深い

20010.テリー・ギリアムのドン・キホーテ
まさかこの作品が日の目を見るとは。
ドキュメンタリー映画「ロスト・イン・ラ・マンチャ」で終結したと思っていたが、スクリーンに繰り広げられるギリアムの世界に執念を感じる

20011.続・荒野の用心棒
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドで名前が登場するセルジオ・コルブッチ監督が描くジャンゴ。
颯爽と登場するシーンと、後半の哀愁漂う姿とのギャップが魅力

20012.マイ・スパイ
2つの安定バディ。
少女+最強オヤジ。現場初心者+ベテラン

20013. 9人の翻訳家 囚われたベストセラー
本格派ミステリーで勝負。
多層の仕掛けを楽しむ

20014.ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密
懐かしさが漂うミステリータッチのコメディー。
クリス・エバンスは役の幅を広げることに成功

20015.マザーレス・ブルックリン
エドワード・ノートン頑張る。
古くて新しいノワール

20016.マリッジ・ストーリー
程良いダメさ加減の役がハマるアダム・ドライバー。
イライラ感を盛り上げる弁護士役のローラ・ダーンが良いアクセント

20017.グッドライアー 偽りのゲーム
ヘレン・ミラン&イアン・マッケラン。
二人の見事な表情を堪能

20018.ピーナッツバター・ファルコン
リングネーム!
ファンタジーのようなロードムービー

20019.ミッドサマー
陽の下での恐怖が新しい。
明るさと不気味さのアンバランスが継続し、ラストシーンで一体となる。流石のA24

20020.T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版
戦争を題材にしたアクション映画。
見せたいテーマを絞り込み、爽快な映像とストーリーがスクリーンを踊る

20021.黒い司法 0%からの奇跡
実話ベースなので結果は予めわかっているものの。
ドキドキの展開。邦題の長いサブタイトルは興醒め

20022.地獄の黙示録 ファイナル・カット
ベトナム戦争版『闇の奥』。
IMAXの破壊力。CGなしの本物の迫力。カーツ大佐の腕にはベゼルを取り払ったGMTマスター Ref.1675 が渋く存在感を放つ(フィリップスオークションの落札金額95万2000ドル)

20023. 1917 命をかけた伝令
洗練されたワンカット風の撮影。
見せる作品として申し分なし。映像に引き込まれる

20024.屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ
美しさの欠片もない日常。
美学もポリシーも拘りもない徹底した不快な男性の記録

20025.エスケープ・ルーム
二番煎じ感強め。
説明最小限、テンポ重視で設定の穴や既視感をカバー

20026.スケアリーストーリーズ 怖い本
正統派ホラー。
前作「ジェーン・ドウの解剖」、「トロールハンター」。アンドレ・ウーブデダル監督はホラーをホラーらしく丁寧に撮る

20027.ナンシー
予想外の展開。
一番の驚きはスティーヴ・ブシェーミ。無駄を省き、ナンシーの内面を描く脚本が見所

20028.ジョンFドノヴァンの死と生
母親との確執、LGBT、いつものドラン監督。
ストーリー自体は単純で、劇的な出来事が起こることもなく、紹介が難しいと思われるため、映画サイトの的外れな映画紹介は許容

20029.コロンバス
モダニズム建築を堪能。
登場人物の距離感が絶妙。ストーリーを効果的に引き立てる映像の余韻に酔いしれる

20030.CURED キュアード
シンクロする世界。
格差、分断、差別

20031.ミッドサマー ディレクターズカット版
ハイクオリティな死霊の盆踊り。
通常版より観やすい。長さを感じさせることなく上手く映像が差し込まれている。ダニーは前回のメイクイーンと同じ運命を辿るに違いない

20032.ナイチンゲール
怒りと悲しみ煽り方が効果的。
バディ&ロードムービー。後味はグリーンブックの対極にあるが、根底は同じ

20033.初恋
振れ幅が大きい三池監督。
行き当たりばったり感てんこ盛りの最高のクライムムービー

20034.AKIRA
冗談のように同期する2020年。4Kリマスター版をIMAXで鑑賞する幸せ。
アイコンとなる金田のバイクのスピード感。オリジナルのコミックとは別物の、独立した完璧な映像作品

20035.ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
引き出しが増えたDC。
模索するDCEU。単特作品それぞれの個性が躍動する

20036.コンテイジョン
2020年、現実世界では、どさくさに紛れて覇権を握ろうと動く国が恐怖。
公開当初は、感染を暗示する表現、ラストで明かされる一日目等、脚本の面白さに惹かれた。2020年、改めて鑑賞。報道で見たような映像が繰り広げることに驚く

20037.ルース・エドガー
全編を貫く緊張感。
光を持つ者が向かう先。大きな箱から逃れることは出来ない

20038.ANNA アナ
また、いつものベッソン監督と思いきや。
スタント担当のアラン・フィグラルツのおかげで、躍動感溢れるアクションシーン。何より重鎮ヘレン・ミランがポイント

20039. 2人のローマ教皇
スポットライトの裏側で。
繰り広げられる対話

20040.ホドロフスキーのサイコマジック
良く作り込まれたドキュメンタリー。
ほんの少し垣間見えるホドロフスキー監督の思考が興味深い

20041.ホーンテッド 世界で一番怖いお化け屋敷
粗い脚本。
バットと暴力彼氏の活躍に目を見張る

20042.三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実
煙草におおらかな時代。
本作に映る三島由紀夫氏自身の肉声や表情、立ち居振る舞い、そして Mishima:A Life in Four Chapters に登場する三島由紀夫自邸。拘りと強い意志を感じる。誰がなん言おうと我道を貫いた三島由紀夫氏が主役

20043.ワールドエンド
大風呂敷を広げた150分間。
重火器の派手な戦闘シーンも、長尺に埋もれてしまう。他国では127分間バージョンが公開されているようだが、長尺とはいえ、まずは作者の意図に沿ったフルバージョンを観ることが出来て良かった

20044.ダンスに哂い、ダンスに笑う
幸せ感溢れるラストシーン。今どき珍しい短めのエンドロール

20045.エージェント・スミス
なかなかのサイコ物。
抜け出すことが出来ない閉塞感に支配される

20046.デッド・ドント・ダイ
古式ゆかしいゾンビ。
ロメロ作品へのオマージュに留まらず、ギャツビー(しかも1974年)を始め、様々な作品の小ネタが散りばめられている。ビル・マーレイの登場自体、ゾンビランドを思い起こさせる。レイシストやIT依存等、分断された社会への危惧をさり気なく表現。ティルダ・スウィントンはイメージ通りのキャラクターを演じ、フロドは大して活躍できずゾーイとのロマンスもない。予定調和を裏切る面白さ

20047.グッド・ボーイズ
そこでエイジア!
良い選曲。一番のインパクトは妹の登場シーン。そしてミドリさんの今後の活躍に期待

20048.ネイキッド
オーソドックスなタイムループ物。
主人公が成長する姿はお約束

20049.エジソンズ・ゲーム
電流戦争の結果が進歩に繋がる。
映画の父、そして訴訟王としてハリウッドを間接的に生み出したエジソンに感謝

20050.SKIN スキン
短編の見せ方、長編の見せ方。
きっかけは空腹。分断が別の分断を引き起こす

20051.タイムリミット 見知らぬ影
誠実さを描いた最初のエピソード。
観客は主人公側に誘導され、視点がぶれずに経過を見守ることになる

20052.レイニーデイ・イン・ニューヨーク
ゴタゴタ ウッディアレン イン USA。
笑い声の破壊力

20053.アングスト 不安
カメラワークで魅せる。
クラウス・シュルツの音楽と映像がパーフェクト

20054.透明人間
リー・ワネル監督、透明人間に命を与える。
タイトルでネタバレしているにもかかわらず、まさかの緊迫感。冒頭の脱出シーケンスの掴みは最高

20055.WAVES ウェイヴズ
色彩とカメラワーク。
トレイ・エドワード・シュルツ監督が畳み掛ける前半。救いようのない崩壊があってこそ。後半が活きる

20056.リトル・ジョー
人類にとっての幸せ。
ボディ・スナッチャーは傑作と認識できる

20057.ナイト・ウォッチャー
バートの成長。
予想外の展開とジョン・レグイザムの存在感に救われた

20058.パブリック 図書館の奇跡
分断された社会を柔らかいエンターテインメントで表す。
事態の終息に関する伏線とその回収は爽快。市長選の行方も想像させる

20059.ルディ・レイ・ムーア。
Dolemite!
なりたい者になる。生き生きとしたエディ・マーフィ

20060.誰がハマーショルド殺したか
白い服の男と黒幕。
ドキュメンタリー形式の面白いミステリー作品

20061.ブラック アンド ブルー
タイトルが全てを物語る。
近年のトレンドに倣って、主人公は黒人女性。メッセージ性より、エンターテインメント重視。八方塞がりで追い詰めらる状況は安定の盛り上がり

20062.スキャンダル
ラストの強烈なメッセージ。
ロジャー・エイルズの退職金が4千万ドル。グレッチェン・カールソンに支払われた賠償金を上回る。アカデミー賞メイクアップ&スタイリング賞受賞は納得

20063.カラーアウトオブスペース 遭遇
映像化されたラブクラフトの世界。
取ってつけたようなネクロノミコン。発狂するニコラス・ケイジ。レトロでおどろおどろしいクリーチャー

20064.ハニー・ボーイ
過去を克服するシャイア・ラブーフ。
父親の不器用な愛情。シャイア・ラブーフ自身の背景を知る

20065.エレファント・マン
映像、音響、クリーチャー。デビッド・リンチらしさに貫かれた本作。
リンチ作品の原点にして、最高傑作であるイレイザー・ヘッドに続く長編第2作目。ヒューマニズムを描くドラマの根底に光るシュールレアリスム。4K修復版が大正解

20066.ディックロングはなぜ死んだのか?
ピンク・フロイドらしさの微塵もないピンク・フロイトがたどり付く先。
行き当たりばったりで嵌りまくる過程を描く。死因のバカバカしさは想像を超えた。しかし、それはキッシュを食べることと同じ程度にノーマル

20067.ディヴァイン・フューリー 使者
エクソシストが活躍するバディ映画。
スピーディーでストレートな展開がポイント

20068.インセプション
IMAXの衝撃。公開時、2010年に落ちた虚無から10年後の2020年に生還を果たす。
夢へ誘うオープニングから、キックを促すエンドロールの最後まで、完璧な構成

20069.ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
オリビア・ワイルド ブレイク前夜の監督デビュー。
卒業という新しい始まり。ブックスマートも個性

20070.キング
ヘンリー5世の成長。
まさに泥臭い戦闘シーン。シャラメの魅力を活かしつつ、人間ドラマに仕上がっている

20071.狂武蔵
武蔵 vs. ゾンビ軍団。
わんこそば状態。目立ちたがりのゾンビさんが大活躍。7年後への助走

20072.ブルータル・ジャスティス
同列に描かれる日常と非日常。
余白を埋める謎のアンチョビ。内臓とのギャップが大きい。「最低人命軽視と公共物破壊しまくり作品賞」候補は名誉

20073.真夏の夜のジャズ
上流階級が集うニューポート。
4Kリバイバル。美しい映像と音楽が流れる真夏の1ページ

20074.ファナティック ハリウッドの狂愛者
出来の悪いジョーカー。
ゴールデンラズベリー賞選考者は良い仕事をした。製作にも名を連ねたトラボルタの気合いが空回り。ロメロ=映画オタクとは安直過ぎる

20075.オフィシャル・シークレット
勝てない喧嘩はしない。
正義の所在はさておき、検察側の潔さと意地の悪さに唖然。清々しさを感じる程。ただし、釣りは他の場所でお願いしたい

20076.幸せの回り道
幸せの〜、幸せの〜、幸せの〜 危うくスルーしそうになる酷い邦題。
トム・ハンクス演ずるフレッド・ロジャー氏が実に見事な狂言回し。ラストのピアノシーンが印象に残る。怒りを抱えながらも、それをコントロールするロジャー氏

20077.カウントダウン
悪魔オタクの神父が良いアクセント。
貢献度よりインパクト重視。この手のキャラクターはそこそこの活躍でオッケー

20078.mid90s ミッドナインティーズ
青春の交差点。
スティーヴィーの行動に必然性を与えるルーカス・ヘッジズの存在感

20079.グッバイ、リチャード!
観客が観たいジョニー・デップが登場。
シニカルなリチャードに対し、ピーターのストレートな友情が光る

20080.ようこそ映画音響の世界へ
素晴らしいテーマと視点。
登場する作品を改めて鑑賞したくなる

20081.スペシャルズ!政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話
実に丁寧だがズレた邦題。
エリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ両監督の音楽の使い方と抑えた演出は感情を揺さぶる

20082.オクジャ okja
世界は各々の都合で動く。
エンターテインメントがあってこそのメッセージ。ボン・ジュノ監督の優れたバランス感覚

20083.テネット
007へのオマージュ。
OMEGAに対抗してHAMILTON。浮かび上がる光の色が作品の世界観を体現している。一流のスパイが着るべきスーツはBROOKS BROTHERSではなくSavile RowのHUNTSMANでないとだめらしい。観る者を登場人物と同様の混乱状態へ送り込む描き方は、いつもながら見事。2回目の鑑賞では、時間の外側から眺めることが出来るようになり、より楽しめる

20084.プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵
脱獄物の基本要素。
ハラハラ感、仲間、嫌味な看守。そしてスパイスにアパルトヘイトの不条理さ

20085.ミッドナイトスワン
白鳥は羽ばたく。
少々安易な流れを感じるものの、キャストの存在感が上回る。水川あさみさん演ずる母親によって、凪沙と一果が輝いている

20086.建築と時間と妹島和世
一点に絞り込まれたテーマ。
石若駿氏の音楽と相俟って心地良い

20087.オン・ザ・ロック
カルティエを選択。
時計が象徴する父親との適度な距離感

20088.オールド・ガード
本格アクションモードのシャーリーズ・セロン。
弱点が出来て、ますます魅力的。続編への布石万全

20089.メメント
時間というテーマを追求。
テネット後に再鑑賞。まさにフィルムノアール。メメントはフォロウィングに続く、ノーラン監督の長編2作目。この2作において、既にテネットの世界観が表現されている。レッドとブルーに対して、モノクロとカラー、短髪と長髪。時間をシャッフルするのではなく、順行と逆行が平行し、逆行が順行に繋がるテネットの映像に改めて感嘆

20090.ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
冒頭の映像に引き込まれる。
ビクトリアンハウスを巡るノスタルジーの中に浮かび上がるサンフランシスコの光と影

20091.異端の鳥
サバイバルアドベンチャー。
白く塗られた鳥のごとく、虐待と排除を受け続ける。虐待のフルコースが、心を取り戻すことを暗示するラストシーンを際立たせる

20092.羅生門
虚栄心がタイムループのように繰り返される。
殺陣、セット、撮影、音楽、全てが70年後の今も新鮮

20093.ウィッカーマン
笑顔が絶えない陽気なミュージカル。
これ程の作品を前に、ニコラス・ケイジ版リメイクが何故作られたのか謎。そして、ミッドサマーは洗練された不快感と融和を取り入れ、似て非なる作品となった

20094.ある画家の数奇な運命
まさに数奇な189分間。
多様性のない世界は退屈。自由な世界は混乱。後世に残る芸術は一握り

20095.博士と狂人
artはいつの時代も厄介。
この偉業は、ある種狂人達にしか成し得ない

20096.フェアウェル
いずれは訪れる別れの時。
アイコに注目。実に日本人らしい表情と仕草を上手く演じている

20097.プロジェクト・パワー
蓋を開けるまで分からない。
能力の多様性。パワーに対する姿勢は三者三様。それぞれが絡み合う

20098.ストレイドッグ
ニコール・キッドマンの独壇場。
ひたすら重苦しい空気が彼女の過去と存在意義を浮き彫りにする

20099.スパイの妻
聡子に対する優作の想いに埋め尽くされたラスト2行の行間。
黒沢清監督らしい不穏な映像。ロボットの東出さんはハマり役

20100.罪の声
こんなところでフィービー・ケイツ。
プロセスよりも個々の生き方を描く。視点が明確。前半のスピード感が活きている

20101. カリガリ博士
ワンシーンワンシーンが絵画。
禁断の○○オチではあるものの、サイコスリラーの原点。映像は進化し続ける

20102.ザ・ハント
死亡フラグの掴みは抜群。
分断社会のメタファー。無駄に長い解説は不要。作品と同様、シンプルにシチュエーションとアクションを楽しむ

20103.ザ・グラッジ 死霊の住む屋敷。
俊雄と伽倻子の怨念だけが渡米。
恐怖のリン・シェイさん。お化け屋敷的な脅かしのツボを押えた手堅い展開

20104.ビューティフルドリーマー
会話のリズム。
映画作りに対する情熱を感じる。Cinema Lab第一回作品。今後に続く監督絶対主義の作品が楽しみだ

20105.スリー・フロム・ヘル
悪党 vs. 悪党
生半可な正義など微塵もない。悪党共の闘いの行く末を見守るだけ

20106.愛なき森で叫べ
ファンタジー要素や棒演出がマッチする。
ファンを掴んだ「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」の強烈なインパクトが蘇る。この先、園子温監督は何処へ向かう?

20107.ルクス・エルテナ 永遠の光
塚本晋也監督の新作を観たい。
ノエ監督の映像美。永遠の光で幕を閉じる。驚きの結末

20108.天井桟敷の人々
恋はタイミング。
軽い日常を描きながら、徐々に人物像を明らかにする前半。抗いようのない悲劇に向かうラスト。クリアな4K修復版。傑作

20109.ストックホルム・ケース
無計画で手際の悪さはコメディ。
グダグダな犯人の肩を持ちたくなる気分にさせられる

20110.天使 L'ANGE
お風呂おじさんのインパクト。
徹底したミニマルな音と映像が刺激的。映画作品の総合力は不問

20111.MORTAL モータル
ソー大活躍!
ジェーン・ドウの解剖では見事なホラー描写のアンドレイ・ウーブレダル監督。細かい背景や恋愛感情の機微を削ぎ落とし、雷神復活に焦点を絞る。こじんまりまとめず、風呂敷を広げた展開は納得のラスト

20112.ホモ・サピエンスの涙
リビング・トリロジーの先。
日常の断片。ロイ・アンダーソン監督による33作品の展覧会

20113.バルボラ
手塚親子の共作。
バルボラの存在の曖昧さ。映像、音楽が相互に作用

20114.悪魔はいつもそこに
悪魔退治。
良い人はそのまま良い人であって欲しい

20115.100日間のシンプルライフ
ちょっぴり壮大なラスト。
元ネタにエンタメ要素をたっぷり盛り込む

20116.パリのどこかで、あなたと
二人の成長。
これから始まる二人の物語

20117.ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略
ホーム・アローンをひっくり返す展開を楽しむ。
先ずは、この怪作をスクリーン鑑賞できることに感謝。数年前のネット配信作品を掘り起こすこともまた一興

20118.ビルとテッドの時間旅行 音楽で世界を救え!
キアヌ・リーヴスの原点。
キアヌ・リーヴスの気合いの入ったゆるい演技。実に楽しそう

20219.バクラウ 地図から消された村
バクラウは永遠の存在。
ウェスタンとジョン・カーペンター愛が溢れた世界に終わりはない

20120.BOLT
GOD YEAR。
アナログ感たっぷりの原始的なツールが無力さを象徴する。造り込まれた映像と造形

20121.魔女がいっぱい
残酷な現実。
陽気な冒険の果て、老兵ただ一人

20122.砂の惑星
色褪せないヴィジュアルと音楽。
2021年公開予定のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるリメイク版に先立ち再鑑賞。企画段階の混乱がそのまま反映されたような展開。未完の大作を2時間強にまとめるのは無理。どうせストーリーテリングは破綻しているのだから、筋を追うのは諦めて、ヴィジュアル重視の作品に改変。大胆に再編集。無意味な呟きを削除。新たな作品に生まれ変わるはず。実に惜しい作品

20123.新感染半島 ファイナル・ステージ
人格不明のゾンビが集団で襲撃。
背景は前作の延長であるが、ジャンルは全く異なる作品。クリエーターの挑戦。2020年の状況を鑑みてか、明るい未来を予感させるラスト

20124.ミース・オン・シーン
バルセロナ・パビリオンを鑑賞出来る貴重な作品。
日本国内で見ることが出来ないルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ氏の代表作

20125.ファグス グロウピウスと近代建築の胎動
世界遺産ファグス靴型工場。
日本国内で見ることが出来ないバルター・グロウピウス氏の代表作今も稼働する世界遺産。労働者のための宮殿というコンセプトを具現化

20126.ネクスト・ドリーム 二人で叶える夢
間違いない王道の作品。
懐かしさを感じる音楽が添えられた幸せなストーリー

20127.ニューヨーク 親切なロシア料理店
ファンタジー。
僅かの間、厳しい現実から目を逸し、ささやかな幸せを映画に見つける








0 件のコメント:

コメントを投稿