movies 2021

21001.Swallow スワロウ
否定され続ける自己の存在意義。
不自然さを感じさせる映像が続く。一変、鮮やかなエンドロールで生きる意志を象徴

21002.ヒュービーのハロウィーン
マイケル・マイヤーズがいないハロウィーン。
幸せなながらも、物足りない一日

21003.ワンダーウーマン 1984
まさに2020年を象徴。
希望へ導くラスト。一方、絶望感漂う現実の行く末は如何に

21004.ソング・トゥ・ソング
テレンス・マリックというジャンル。
緊張感溢れる映像のコラージュ。エマニュエル・ルベツキ氏の撮影が冴える。奇跡的な映像と会話とストーリーのバランス

21005.ヒッチャー(1986)
純粋な悪。
HDリマスター版。輝くルドガーハウアー。無駄を排除した不条理さと執拗さがホラーやコメディーの如く襲いかかる

21004.ミッドナイト・スカイ
死に方の選択。
随所に様々な作品の影が浮かぶ。ラストに訪れる出会いと別れが余韻を残す

21005.アンチ・ライフ
学芸会から抜け出したようなゾンビがチープな船内を彷徨。
レトロなトイレを清掃するノア

21006.ハッピー・オールド・イヤー
東京カテドラル聖マリア大聖堂の構造美。
サノス最強。全てはサノスの指一つ

21007.AWAKE
2045年問題を憂いつつ。
テンポの良い脚本。吉沢亮さんの表情。終盤の盛り上がり

21008.聖なる犯罪者
それぞれの赦し。
赦しの先に見えるもの

21009.パリの調香師 幸せの香りを探して
とどめのコーラ。邦題のサブタイトル「しあわせ〜」にはいい加減うんざりだが、エンディング後はしあわせだ

21010.ビフォア・アイ・フォール
不幸にも、同年公開の作品「ハッピー・デス・デイ」と比較。
斬新さには欠けるが、ゾーイ・ドゥイッチの魅力が救い

21011.プラットフォーム
社会の縮図は残酷。
理想を求める騎士が最下層の巨人に突撃。ドンキホーテの旅は続く

21012.バッファロー66
Heart of the Sunrise、Sweetness、Moonchild
ブラウン家の食卓の画と会話が唯一無二

21013.すばらしき世界
妥協と成長。
生き辛さを感じながらも、すばらしい世界を生き抜く

21014.ファーストラブ
ガラス越しに重なり合う二人。
そして聖山昭菜もまた重なる

21015.私は確信する
逆もまた然り。
真実は闇の中。良い邦題

21016.ダニエル
二番煎じかと思いきや、そっち系。
予想外にストレートな作品

21017.秘密への招待状
輝く墓標。
ジェンダーの変更はトレンドの反映。しかし、何を血迷ったのかこの邦題、オリジナルタイトルのままで良い

21018.ザ・ファイブ・ブラッズ
地獄の黙示録へのオマージュ。
遥か昔から続くBLM。スパイクリーらしい作品

21019.スカイライン 逆襲
まさかのシリーズ化。
「征服」からは予想出来ないテンション上がる2作目、3作目の展開

21020.ガンズ・アキンボ
リアル感無用。
ノリノリで突っ走る

21021.ステージ・マザー
それぞれが収まる場所で未来を志向。
音楽は重要なファクター。じわじわ誘う涙

21022.DAU.ナターシャ
壮大なプロジェクトの幕開け。
ほんの序章。威圧的で不快な映像が、このプロジェクトに費やされた膨大な時間を感じさせる

21(23.リーサル・ストーム
リーサル・ウェポンは Force of Nature で間違いなし。
良いところを持ってちゃうメル・ギブソン。作品の顔

21024.MISS ミス・フランスになりたい!
抑揚を抑えたスポ根。
美しさ、魅せる力、磨く努力は武器

21025.マクマホン・ファイル
選択肢なし。
作り手の狙いなのか、置かれた状況が分からず、混乱のまま進む。多少の驚きもありつつ、ラストはあっさり

21026.カポネ
混沌としたカポネの精神世界。
誰もが知るカポネという存在が活きる。気合いが入ったトム・ハーディ

21027.マンディンゴ
ジャンゴ 繋がれざる者を生み出した怪作。
徹底した無慈悲さと、バックに流れるのどかな音楽が、「風と共に去りぬ」を蹴散らす

21028.レンブラントは誰の手に
光と影。
レンブラントの描く作品や生涯の如く、レンブラントを取り巻く現代の騒動に光と影を映し出す

21029.シティーコップ 余命30日?!のヒーロー
ロイヤルオークの使い方。
緩くて真面目なアクションコメディ

21030.フロッグ
隠されたサイコ。
百聞は一見にしかず。連想ゲームのように並び立てた言葉は不要

21031.ウィッチサマー
王道のティーンズホラー。
麻姑掻痒のピアース兄弟。今後が楽しみ

21032.アウトポスト
章毎に変わる組織のモチベーション。
臨場感溢れる戦闘シーン。主役は一人一人の兵士

21033.ビバリウム
Revolution 9
冒頭の穴とYONDERの穴。繰り返される搾取

21034.モンスターハンター
ポール・W・Sアンダーソン監督+ミラ・ジョボビッチ+カプコン
原作への強い思い入れがなければ、そこそこ期待に応えてくれる

21035.シン・エヴァンゲリオン劇場版
壮大な私小説の終劇。
断ち切られた輪廻。ネオンジェネシスで対話するアダムとリリス。リリンの新しい営みが始まる

21036.ミナリ
厳しい環境でもたくましく育つミナリ。
今後も収穫の時は訪れる

21037.エノーラ・ホームズの事件簿
ミリー・ボビー・ブラウンの魅力。
程良いアクションと程良いミステリー

21038.騙し絵の牙
その一言が。
見事な伏線回収。鍵は徹底した局地化

21039.ザ・スイッチ
女子高校生といえばマウスピース。
マウスピースとアラームが繋ぐ2つの世界。Happy Death Day To Us とのリンクに期待が高まる

21040.JUNK HEAD
ダークでユーモラスな世界観に浸る。
続編でもこの世界を貫き、広げて欲しい

21041.ホムンクルス
作品★3.5。エイベックスピクチャーズ★0。
配信が決まっている作品に対する特別興行料金。映画館独自の値引も適用されない。劇場鑑賞を付加価値だと考えても、特別興行料金設定は疑問

21042.AVA エヴァ
ジェンダーレス化するアクション。
エンドロール後、エヴァが幸せになっていなければ、続編を観たい

21043.戦場のメリークリスマス
大島渚監督の慧眼。
4K修復版。延々と続く非日常下での日本軍と捕虜の日常。その後に訪れるラストカットと音楽にやられる

21044.テスラ エジソンが恐れた天才
テスラと言えばデヴィッド・ボウイ。
カリスマ性のある浮世離れしたキャラクター。現代とリンクした演出面の工夫は、それを際立たせようとしている

21045.アンカット・ダイヤモンド
自業自得。
終始、騒々しく落ち着かない映像。どこへ転がるのか分からない

21046.クリシャ
「KRISTY クリスティ」より怖い感謝祭。
身近に起こりそうな嫌な恐怖を描くトレイ・エドワード・シュルツ監督

21047.パーム・スプリングス
「よくある」繰り返しを乗り越える。
結果を悟るロイの表情。最高の締めくくり

21048. 21ブリッジ
全ての橋を封鎖するまでもなく。
NY孤立という表現でスケール感アップ。動機付けに難ありだが、主役のボーズマンが動き回って、ラストまで飽きさせない

21049.シカゴ7裁判
シカゴ8。
まさに分断の時代に観る作品。ホフマン判事が主役

21050.グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
デ・ニーロとウォーケン共演の反戦映画。
倍返しでエスカレートするイタズラの応酬

21051.ビーチ・バム まじめに不真面目
人生を消費する天才。
Moondogといえば、「The Viking of 6th Avenue」ルイス・トーマス・ハーディン。常軌を逸したような生き方を重ね合わせる事が出来る

21052.隔たる世界の二人
永遠に続く帰路。
非暴力の先に待つものは?

21053.Mank マンク
フィンチャー監督のフィルターを通した市民ケーン。
ソーシャル・ネットワークと対を成す

21054.ザ・ホワイトタイガー
クイズ番組への出演を思い付かなければ。
もう一つのスラムドッグ$ミリオネア

21055.ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌
ノミネートも納得のグレン・クローズ。
分断を乗り越える強さ。そして人種による分断は更に厄介

21056.タイラー・レイク 命の奪還
ずっしりと重いアクション。
流石スタンドコーディネーター出身のサム・ハーグレイブ監督。余韻のあるルッソー氏の脚本と噛み合う

21057.ノマドランド
過去の呪縛から解き放たれて向かう先。
白人の米国人というアドバンテージ

21058.ジェントルメン
より洗練されたガイ・リッチー監督の帰還。
あれもこれも良いけれど待ち望んだのはコレ

21059.アオラレ
どっちもどっち。
どんどん事が運ぶので爽快。動機をはっきりとさせてしまったのはマイナスポイント

21060.ファーザー
アンソニーの曖昧な認知世界。
次第に深みへ引きずり込まれるスリラー映画

21061.ラブ・セカンド・サイト
全員ハッピーとはならず。
気の毒なマークの人生は再構成されるのか。

21062.コンティニュー
突き抜けたループの叩き売り。
ラスボス手前の最難関、観音のインパクト

21063.不思議惑星キン・ザ・ザ
何度でも繰り返す。
キン・ザ・ザと変わらない不思議惑星地球

21064.グリーンランド
市井の人が過ごす2日間。
限られた階層によって秘密裡に進められた事ノアの方舟など知る由もなく、右往左往

21065.ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ
劣化した裏窓、ガール・オン・ザ・トレイン。
スティーブン・キングが絶賛したとされるベストセラーを原作にワクワクするキャスト。しかし、映像化された作品は、上滑りした残念な仕上がり

21066.ファンタスティック・プラネット
初めて観た時の衝撃は健在。
見事な修復版。半世紀を経てなお、唯一無二の存在感

21067.カムバック・トゥ・ハリウッド
最低な脚本の活かし方。
ストロングポイントはキャストの華

21068.Mrノーバディ
コンパクトな尺で中弛み無し。
程良い格好悪さが、かえって却って小気味よい

21069.キャラクター
エンディングの先に待ち受ける闇。
予定不調和。珍しく尖った作品。

21070.クローブヒッチ・キラー
保守的な社会の中でそれぞれが抱える秘密。
母親の一言が炙り出す彼女の闇が深い

21071.トゥルーノース
人類の羅針盤。
エンタテインメントとしての要素も抜群のプリズンブレイク

21072.インヘリタンス
何を相続させたかったのか。
血筋に対する復讐か。モンロー家の踏み絵か

21073.ブラックバード
朝焼けを背に羽ばたく鳥。
目覚めと共に、溢れ出し、ぶつかり合う感情。それこそが大切な時

21074.フェノミナ インテグラルハード完全版
耐えまくるジェニファー・コネリー。
4Kレストア版で鑑賞。弱い伏線。破綻寸前の展開。そんなものはどうでも良い。全てのシーンが、ジェニファー・コネリーをいたぶる為にある

21075.サスペリア2
絵のギミックが奇跡。
4Kレストア版で鑑賞。弱い伏線、必要以上にネチネチして、破綻寸前の展開。突出した残酷シーンと絵のギミックが帳消しにする

21076.ラン
継承される虐待。
一瞬のシーンで過去の出来事を語る。前作「search」に続き、見えないものを想像させる

21077.モータルコンバット
主役はスコーピオンとサブ・ゼロ。
K(ill)ombatと表記される通り、フェイタリティがウリの原作。1995年版の作品と比べて大幅にパワーアップ。。ユニバースへの発展は如何に。DCキャラクター、ロボコップ、ターミネーター

21078.クワイアットプレイス 破られた沈黙
大きなジャンル変更なし。良い形で進化。
相手を倒す手段に余計なアレンジは不要。これを追求して昇華させてもらいたい。3作目のハードルが上がる

21079.マザー!
傲慢さと身勝手さを創造主より引き継いだ人類の醜悪な姿は何度観ても爽快。
「ローズマリーの赤ちゃん」、「皆殺しの天使」のオマージュもさることながら、マザーを破壊し尽くす強烈な不快感に圧倒される

21080.ブラック・ウィドウ
ビフォー インフィニティウォー、アフター エンドゲーム。
キャラクターの継承が実に上手い

21081.ウィリーズ・ワンダーランド
ニコラス・ケイジの独壇場。
一言も発しないカウボーイと着ぐるみ達が活躍するコメディー

21082.ゴジラvsコング
芹沢蓮の必然性がない。
脚本の粗さを補うバトルシーン。ステップアップするアダム・ウィンガード監督

21083.ヒルコ 妖怪ハンター
少年のひと夏の苦い経験と成長。
レストア&リマスター版にて鑑賞。原作とは異なる主題とキャラクター設定の変更が成功。30年経た現在、レトロなクリーチャーと特撮は、主題と相まって味わい深い

21084.ライトハウス
閉ざされた時間と空間。
モノクロフィルムが灯と闇を、不快音が静けさを、アスペクト比が閉塞感を強調する

21085.プロミシング・ヤング・ウーマン
人を呪わば穴二つ。
見事な復讐劇。ポップな映像とチャプター表記にしてやられた

21086.アーミー・オブ・ザ・デッド
意味ありげに登場したタナカや干からびたゾンビは役立たず。
ザック・スタイナー監督作品。ドーン・オブ・ザ・デッド以来のゾンビ物。統率力、知性、愛情等、ゾンビ自体に目新しさはあるものの内容はオーソドックス

21087.ファイナル・プラン
基本良い人設定、最強中年男性。
リーアム・ニーソンの活躍は続く。

21088.最後にて最初の人類
美術鑑賞。
スポメニックの建造美。それを究極まで活かすモノクロのカットとアイロニーに満ち溢れた語り

21089.龍とそばかすの姫
ホワイトダイヤルのデイトナが象徴するもの。
多様性を反映した美女と、歪んだ正義が生み出した野獣

21090.リバー・オブ・グラス
近場を彷徨くロードムービー。
最後に放たれた弾が撃ち抜いた物はコージーの退屈な日常

21091.ドアマン
設定や行動に難ありだが、手堅くまとめたダイハード的アクション。
アリの動機付けを端的に表現したプロローグ。厳しい予算ながらも掴みの効果はある

2092.クルエラ
ディズニー版ジョーカー。
抜群に面白いディズニーのヴィラン。ヴィランのトレンドはまだ続く

21093.唐人街探偵 東京MISSION
茨城〜東京〜兵庫138分間観光。
前作から登場した野田がサブキャラからメインキャラに昇格して大活躍。大物出現で世界観が広がる次回作も弾けて欲しい

21094. 17歳の瞳から見た世界
保守的な宗教観を乗り越える。
執拗に繰り返される原題の問い。オータムが置かれた現状と経緯を端的に表す

21095.スレイヤー 7日目の煉獄
復活の日なのに爽快感皆無。
バディ感ゼロ、申し訳程度に張られた伏線。唯一の拠り所は、あのアニメに乗っかった邦題

21096.オキシジェン
まだあったシチュエーションスリラーの展開。
アレクサンドル・アジャ監督の引出し

21097.屋敷女 ノーカット完全版
秀逸な邦題。
一切容赦のない83分間。完全版でパワーアップ。この無欠なストーリーあってこそのゴアシーン

21098.サイコ・ゴアマン
一見チープな最高の映画。
予想を超えたキャラクターと展開

21099.イン・ザ・ハイツ
「忍耐と信仰」。アブレラが選んだ場所はここ。
バネッサがデザインに利用したウエス。溢れる様々なジャンルの音楽。人種や価値感を超えた世界を象徴する

21100.ラブ&モンスターズ
クリーチャーのビジュアル良し。
冒険、出会い、別れ、成長。王道のロードムービー

21101.全てが変わった日
失った物の長いリストが人生。
ジョージが呟いた名言が結構刺さる。ラストで体現。急変するジャンル切り替わりを楽しむ

21102.ワイルド・スピード ジェットブレイク
キャラクター増殖。
スピンオフにも対応。メインシリーズにおいて、ジョン・シナとドウェイン・ジョンソンの共演は?

21103.ドント・ブリーズ 2
Breathe! Breathe!
魅力的なヴィランが座頭市の如く大立ち回り

21104.ジャングル・クルーズ
ディズニー的アトラクション。
良くも悪くもパイレーツ・オブ・カリビアンの二番煎じ

21105.レリック 遺物
介護する側のホラー体験。
出口の見えない日常。残念なのは抑揚が無いこと

21106.ターボキッズ
後の「サーマー・オブ・84」にも繋がるサウンド、映像。
郷愁を誘うストーリー

21107.ドライブ・マイ・カー
丹下健三氏、谷口吉生氏。
巨匠達が作り上げた建築物、流れるようなカット、濱口メソッドが織り成す世界。物事を面倒にする登場人物を包み込む

21108.DAU.退行
豚も人も一緒くた。
369分間の超現実世界体験。娯楽作品として、ナターシャより入り込み易い。莫大な時間と費用の厚みを感じる

21109.孤狼の血 LEVEL2
気合が入ったオリジナル脚本と俳優陣。
前作の趣を残しつつ、妥協なき悪がそれぞれに大暴れ

21110.ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
ジェームズ・ガン監督によって、死の淵から蘇る。
知名度が低くてもキャラ立ち。今後のT.D.K.の活躍に期待

21111.フリー・ガイ
ディズニースタジオ傘下、効果絶大。
オリジナル作品の素晴らしさに加え、驚きのカメオ出演

21112.オールド
出演シーンが思いの外長いシャマラン監督大活躍。
シャマラン監督が仕掛けた罠「ミズーリ・ブレイク」に嵌まる。出演者や知名度など丁度良い作品名を選択

21113.アナザーラウンド
最高なミッツ・マケルセンのダンスシーン。
中盤以降の悲壮感とラストシーンの開放感。飲酒の様に表と裏を成す

21114.スパイラル ソウ オールリセット
絶妙なフォレスト・ガンプ。
前作までは、ソウジグを引き摺り閉じた輪を回り続けていた。本作ではタイトル通りのスパイラル。新たな変動

21115.フィアー・ストリート part1:1994
掴みはティーンズホラー。
死亡キャラとシリアルキラーキャラの活躍。part1からの part2、part3 は必見。

21116.フィアー・ストリート part2:1978
キャンプを舞台としたスラッシャーホラー。
part1 に続き、傑作ホラーのオマージュ。中間パートとして完璧な役割

21117.フィアー・ストリート part3:1666
300年後の大団円。小さな分断社会の解消。
ゴシック感漂う前半から、伏線回収の後半へ。見応えあるプロジェクト

21118.シャン・チー テン・リングスの伝説
先ずはホテル・カルフォルニア熱唱。
指パッチン後の世界。MCUの世界観が拡がり、小ネタが拾いきれない。ディズニーらしいワクワク感。ライトセーバーの代わりにリングを使って派手な親子喧嘩

21119.クリーン、シェーブン
痛い!
肉体的にも精神的にも痛みが刺さる。彼を取り巻く世界も、あちらこちら壊れている

21120.レミニセンス
こじんまりとしたディストピア。
振り返らなかったオルフェウス。エウリュディケーと永遠を過ごす

21121.マスカレード・ナイト
再びペーパーウェイトを正す新田刑事。
木村さんを当て書きして創作された新田刑事。木村さんとのコンビネーション間違いなしの鈴木雅之監督。木村さんらしい木村さんが登場

21122.クーリエ 最高機密の運び屋
キューバ危機の舞台裏。
表舞台の主役はJFKとフルシチョフ。主役だけでは成し得なかったキューバ危機の回避

21123.フルメタル・ジャケット
ヒーローはいない。762ミリ弾のように画一的にメタルでコーティングされた兵士達。
色褪せない戦闘シーン

21124.サンティネル
メリハリ不足。
PTSDを含め、全体的に必然性が薄い

21125.ノー・タイム・トゥ・ダイ
もう一つの「女王陛下の007」。
JAMES BOND WILL RETURN その時までオメガが時を刻み続ける




21126.THE GUILTY ギルティ
行間を全て埋め尽くすジェイク・ギレンホール。
ラストのコール先も余韻なし

21127.死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
こうしてまた一つ増えるコレクション。
探偵物とオカルトの相性抜群

21128.クリスマス・ウォーズ
怒れるファットマン。
キレがないアクション、含蓄のないブラックコメディ、ときめかないファンタジー

21129.恐るべき子供たち
内的世界で繰り広げられる普遍的な愛憎劇。
良くも悪くもコクトーの乾いた語り

21130.サウンド・オブ・メタル
安息の世界。
あるがままを受け容れ、静寂の音すら消し去る

21131.キャッシュトラック
少々地味なオリジナルをエンタメ作品に再構築。
シンプルな展開で盛り上げる

21132.MINAMATA
ユージン・スミス氏と重なるジョニー・デップ。
本物の「入浴する智子と母」を登場させる意義

21133.キャンディマン
ジョーダン・ピールにうってつけの題材。
一作目との繋がりを保ちつつ、テーマを深化

21134.クライモリ
異端者は誰?
それぞれの保守性。それぞれの主義。流行りのテーマを押し出しながらも、適度なスラッシャー表現

21135.PITY ある不幸な男
淡々とした風景の凄味。
存在意義の探求は止まらない
 
21136.プリズナーズ・オブ・ゴーストランド
105分間、観客が苦痛のプリズナーと化す。
オーバーアクトな演出の中で、気を吐くニコラス・ケイジとソフィア・ブテラに感嘆。せめて殺陣にキレがあれば、世界観も活きてくる

21137.空白
それぞれが抱える闇に光が射し込む。
動き出す時間

21138.呪術召喚 カンディシャ
召喚されたのはキャンディマンではなくカンディシャ。
前半に抑え気味。後半に怒涛のゴアシーンが炸裂

21139.最後の決闘裁判
偉大なる羅生門。
同じ台詞、同じシーンながら、異なる印象を与える。更に迫力あるアクションシーンが加わり羅生門とは異なる作品に仕上がっている

21140.DUNE デューン 砂の惑星
ビルヌーブ版のトータルの完成度は間違いなし。
改めて凄みを感じるリンチ版の映像

21141.G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ
最高のTOKYOっぽさ。
ここまで突き抜けてくれれば言うことなし。難点はイコ・ウワイスの無駄遣い

21142.アレックス straight cut
覆水盆に返らず。
暴力の連鎖に巻き込まれていく様を追体験。オリジナル版とは異なる後味。主役も変わる

21143.リスペクト
「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」に至る道。
セッションにより紡ぎ出される音楽はエネルギーに溢れる

21144.ビルド・ア・ガール
再構築。
正しく使ってこその才能

21145.ハロウィン KILLS
時代の流れに乗ったハロウィン。
恐怖に駆られた社会が生み出す呪いは、次回作ENDS で解かれるのか?

21146.アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン
弾けるミック・ジャガー。
ライブ感たっぷりの映像。映画リスペクトとセットで鑑賞

21147.この茫漠たる荒野で
米国の良心が突き進むロードムービー。
欠けたものを補い合い、分断からの再生

21148.アンテベラム
不条理さが漂う2重構造。
人種、性別、貧富の対立をエンターテイメントに仕上げている

21149.マリグナント
メッセージ性重視のホラーも悪くないが、ストレートなホラーも重要。流石のジェームズ・ワン監督。
正体が明かされた後、伝統的なホラーの様相が一変、アクションホラーへと変貌。アクアマン、ワイルド・スピードを経て絶妙な配合

21150.エターナルズ
スケール感の叩き売り。MCUにはスパイダーマンが欠かせない。
PINK FLOYDで始まり、締めのFOREIGNERで次への橋渡し。ナイス選曲

21151.カオス・ウォーキング
カオスメイキング。
映画の製作過程がカオス。残念ながら、序章で幕を閉じそうだ

21152.ほんとうのピノッキオ
ファンタジーは終わり、待ち受ける厳しい現実。
妖精は天使か?悪魔か?生きる準備は整った

21153.アイス・ロード
恐怖の報酬ではない。
無駄にプロ意識を持った敵のしつこさが最大の盛り上がり

21154.ダーク・アンド・ウィケッド
目的や正体が分からないのが一番の恐怖。
メリハリ不足が残念なところ。自傷行為の連続だが、切ったり、突き刺したりと、痛い見せ場はバッチリ

21155.ダ・ヴィンチは誰に微笑む
価値を作り出す。
お高くとまった救世主

21156.モスル
白兵戦の恐怖。
絶望的な状況で生き残る意義

21157.モーリタニアン
ボブ・ディランが象徴するもの。
魔女狩りからの解放、赦し

21158.皮膚を売った男
自由という名の拘束。
感情の赴くままに行動するキャンバスに描かれたアートの価値

21159.ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ
スパイダーマンユニバース。
MCUとは異なる路線で突き進んで欲しい。ヴィランの本領発揮か、ヒーロー路線か

21160.アーミー・オブ・シーブズ
本編よりも出来が良い前日譚。
惜しいキャラクターを亡くした

21161.悪なき殺人
最強の偶然。
その人は「運命じゃない人」なのか、運命の人なのか。動物だけが知っている

21162.パーフェクト・ケア
共感の入り込む余地がない悪。
そのしぶとさがラストを盛り上げる

21163.AWAKE/アウェイク
眠れない人と死んでしまった人しかいない世界。
全編通して、グダグダ感。

21164.ラストナイトインソーホー
音楽と映像のシンクロはエドガー・ライト監督の真骨頂。
鏡に映し出された時空のシンクロ

21165.ダンサー・イン・ザ・ダーク
ミュージカルは終わらない。
メガネがキャシーの優しい嘘なら世界は最高に残酷。4Kリデジタルマスター

21166.ダーク・ウォーターズ
マーク・ラファロの熱量。
サスペンス、家族愛。程良く織り込みエンターテイメント作品として魅せる

21167.デンジャー・ゾーン
2045年問題。
自己否定するA.I.は、スカイネットと異なる道を選択


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