2017年11月6日月曜日

E 1027

E 1027
1929年、アイリーン・グレイがフランス ロクブリュンヌ・カップ・マルタンに建てた有名な住宅。

コルビュジエが提唱する「近代建築の5原則」を具現化しつつ、住みやすさにも配慮。コルビュジエが「住宅は人が住む機械である」と定義するのに対し、アイリーンは「人を包み込む殻」と言っている。

長らくコルビュジエの設計と認識されていたが、後にアイリーンによるものと判明した。
2007年、フランスが主任建築家兼歴史的建造物監察官としてピエール=アントワーヌ・ガティエを指名し、修復作業が始まった。
2014年、近隣のル・コルビュジエ設計の休暇小屋キャバノンと宿泊施設ユニテ・ド・キャンピングと合わせて、敷地全体をカップ・モデルンと呼び、歴史的近代建築群として保存することとなった。

映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」では、E 1027 の歴史を堪能できる。撮影は E 1027 で行われたようだ。コルビュジエのキャバノンも登場する。
アイリーンの才能に対するコルビュジエの嫉妬が凄まじい。E 1027 を超えることが出来なかったという悔しさが、壁にフラスコ画を描くという暴挙を産んだのかもしれない

Google Earth による画像