movies 2019

1.ダーク・クライム
未体験ゾーンの映画たち2019。ポーランドで起きた実話ベース。渋いジム・キャリー。薄暗い映像。無駄を省いた展開

2.アンダー・ザ・シャドウ
ジン。
未体験ゾーンの映画たち2019。アラブ世界で超自然的な存在として伝承されてきたジンを題材にした作品。トビー・フーパーがアラブ首長国連邦で撮った作品でも禍々しい存在として取り上げられていた。本作はホラーというよりはサイコスリラーっぽい。イスラム世界での女性が描かれている

3.ワイルド・ストーム
ワイルド?。
日本の配給会社はワイルド・スピードを徹底的に引っ張るつもりなのだろう。内容は、王道のクライムムービー+ディザスタームービー

4.デリファイド
見える。
未体験ゾーンの映画たち2019。相手がきちんと見えるホラー映画は久々。少々音が大きいのが気になったが、幾つかの脅かし方には感心した。リメイク楽しみ

5.特捜部Q カルテ番号64
相棒。
未体験ゾーンの映画たち2019。シリーズ4作目。相棒の絆が最高に深まる瞬間が見所

?.ブラック・ミラー バンダースナッチ
NETFLIX配信のコンテンツ。映画ではなく、アドベンチャーゲームそのもの。ゲームとして楽しむのは充分だが、行間を読む余地がなく、純粋に映画としては楽しめない。シリーズ化されているドラマと世界観が共有されている

6.蜘蛛の巣を払う女
アクション映画。
リメイク版死霊のはらわた、ドント・ブリーズでキャリアを積んできたフェデ・アルバレス監督。本作はスパイアクションのような作品

7.クリード 炎の宿敵
されどロッキーシリーズ。
ロッキーもドラゴも潔くい。されどロッキーシリーズ。ここぞ一発ロッキーのテーマ

8.モースト・ビューティフル・アイランド
嫌悪するアレ。
監督・脚本・主演をこなしたアナ・アセンシオ。不安定な日常の描き方、伏線が見事

9.シークレット・ヴォイス
仮面 ペルソナ。
未体験ゾーンの映画たち2019。カルロス・ベルムト監督の前作、マジカルガールと同様、日本文化が随所にフィーチャーされる。「仮面 ペルソナ」へのオマージュ作品ながら、映像美は独特

10.ANON アノン
レトロn未来社会。
未体験ゾーンの映画たち2019。相変わらずのアンドリュー・ニコル監督。スタイリッシュな映像で、お馴染みのレトロな未来社会を描く

11.ミスター・ガラス
シャマラン監督踏ん張る。
シャマラン監督踏ん張る。地味なヒーロー達が描く壮大な世界観。とりあえずラストには、お約束のギミックが待っている

12.タイガー・スクワッド
誰も得をしない。
未体験ゾーンの映画たち2019。傭兵が登場するアクションありの会話劇。地味な展開ながら緊張感が持続する

13.マイル22
もっとイコ・ウワイスを!
ピーター・バーグ監督、マーク・ウォールバーグ主演とくれば、内容は推して知るべし。見所は一つ、イコ・ウワイス。シャドー・オブ・ナイト風の痛いアクションが垣間見えた。次作は徹底的な破壊を期待

14.ディアマンティーノ 未知との遭遇
久々のダニエル・シュミット監督。
未体験ゾーンの映画たち2019。緩いファンタジーを支える社会派のテーマ。緩いとはいえ、テンポ良くもたつき感はない。久々のダニエル・シュミット監督作品

15.愛と銃弾
遥かに超えた。
「宇宙人王さんとの遭遇」がとんでもなくエグいマネッティ兄弟が撮った、てんこ盛りのぶっ飛んだクライム・コメディー・ミュージカル作品。最初のシークエンスで引き込まれる

16.バジュランギおじさんと、小さな迷子
流れに任せて号泣。
インド映画のベタベタな要素が絶妙なタイミングで盛り込まれている。現在も続くインドとパキスタンの確執が絡んだロードムービー。予定調和ながら、号泣必至のラストに、普遍的な希望を見出す

17..ROMA ローマ
クレオさんの日常。
モノトーンの映像とカメラワークがあまりにも見事。完璧に作り込まれたロングショットにアルフォンソ・キュアロン監督の愛が溢れている

18.ザ・マミー
宣伝文句の想像を絶する恐怖は皆無。
未体験ゾーンの映画たち2019。ホラーではなくダークファンタジー。「え、その子が」という、ちょっと意表を突く展開が、起伏の少ないストーリーを盛り上げた。。徹底した暗さによりラストシーンが引き立つ

19.サスペリア (2018)
ダンサー体型ではないがクロエさんも大活躍。
ルカ・グァダニーノ監督が、前作「君の名前で僕を呼んで」とは全くジャンルの異なる1977年のホラー作品のリメイク。歩数を数えるシーン等、断片的に旧作と同じシークエンスが挿入されるが、リメイクというよりはオマージュを込めた別作品の様相。旧作では、美少女をいたぶるダリオ・アルジェント監督の得意技が炸裂していたが、本作ではスージーのアート系いたぶり返しが凄まじい。時代背景も盛り込まれており、深みを与えている

20.エリザベス∞エクスペリメント
∞ではない。
未体験ゾーンの映画たち2019。古くて新しいテーマ。邦題とポスターでネタバレしているが、ネタバレ自体は殆ど影響なし。アビー・リーが作品にマッチしている

21.ジュリアン
ホラー。
冒頭の淡々とした離婚調停から始まり、嫌な雰囲気を醸し出しつつストーリーが進む。DVを題材としたメッセージの高い作品だが、ホラー映画のような緊迫感が衝撃的

22.ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー
コールフィールドは共鳴する。
「ライ麦畑でつかまえて」は広く読まれているため、多様な読者がいる。劇中に登場する強く共鳴する人々。ジョン・レノン氏射殺等、話題性の高い事件と関連付けられることもある。身を削り紡ぎ出した言葉が、多くの人を惹き付ける

23.マスカレードホテル
あからさま。
ミステリーはドラマのスパイスに過ぎないため、あからさま過ぎる伏線もお客様へのサービスと捉えるべきか。一つ一つのエピソードは丁寧に作られており、テンポも良い

24.クロース 孤独のボディーガード/close
ノオミ・ラパスさんのアクション。
ビッキー・ジューソン監督は女性を主役としたアクションが好きなのか。色々盛り込み、焦点がぼやけたようだ

25.フロントランナー
現在は過去の自分に責任があり、未来は今の自分に責任がある。
今の米国が求めた作品。声高に叫び憂いている社会の到来は、あの時騒ぎ立てた自分達が引き起こしたものかもしれない。ジェイソン・ライトマン監督の軽快なタッチが効果的

26.ゴッズ・オウン・カントリー
様々なマイノリティー。
シーン多めで少々耐性が必要。マイノリティーの閉塞感が重い。一方で開放的な風景が広がる。ラストの処理に希望を抱く

27.天才作家の妻 40年目の真実
クリスチャン・スレーターがポイント。
グレン・クローズは文句なしに素晴らしい。邦題でネタバレしているが、それ故グレン・クローズの演技を更に堪能出来る。ビッグアイズと類似するが方向性は異なる

28.七つの会議
120分間の攻防。
池井戸潤氏原作ドラマの常連が出演しており、安定感がある。映画化にあたって、八角を主役にするため、原島を狂言回しとし、脚本やキャラクター設定に工夫を凝らしている

29.ポーラー 狙われた暗殺者
ヨナス・アカーランド監督覚醒
過激なバイオレンスシーンが多く、好みはハッキリ分かれる。前半の鮮やかな映像から一変、後半は重くなるストーリーに合わせて暗い色調へ変化する。伏線が回収されるラストは良い

30.ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー
アートが絡んだサイコスリラー。
ダン・ギルロイ監督とジェイク・ギレンホールのコンビ再び。ギルロイ監督のパートナー、レネ・ルッソも登場。前作ナイトクローラーと同様、ギレンホールの変人ぶりが楽しめる

31.ちいさな独裁者
エムスラントの処刑人。
エムスラントの処刑人と呼ばれたヴィリー・ヘロルト。スタンフォード監獄実験のような展開を見せる。誰にでも起こり得る

32.ヴィクトリア女王 最期の秘密
ほぼ実話。
女王からの視点に絞り込み、ジュディ・デンチにフォーカスした脚本と展開は見事。この潔さが最大のポイント

33.オッズ
驚くほど直球。
未体験ゾーンの映画たち2019。仕掛けなし。そのまんま。痛さがストレートに伝わり、シンプル過ぎるラストが新鮮

34.アクアマン
ジェームズ・ワン監督!
ダークナイトの重い影を引きずっていたジャスティス・リーグから一転。派手なアクションと鮮やかな映像で、地味だったキャラクター、アクアマンが大暴れ。ノーラン監督が構築した世界観はとても好きだが、アクアマンにはこちらの世界が似合う。あれだけの内容を、よくぞ143分間に詰め込んだものだ

35.ファーストマン
ハエに驚く。
デイミアン・チャゼル監督の音と映像にハマる。様々な死が過ぎていく中で、大きな感情の起伏を表さないライアン・ゴズリング。実在したアームストロング氏にピッタリだ。いつも通りのライアン・ゴズリングである。ラストシーンの二人の距離感が、その後、別の道を歩むことになる未来を暗示

36.ユピテルとイオ
ファルコン空を飛ぶ。
デストピアの日常を淡々と描く。ラストシーンを、地球再生と見るか、地球終焉と見るか。静かな終焉と解釈した方が、デストピア感がはっきりする

37.ザ・カニバル・クラブ
ブラジルの肉料理。
出だしがクライマックス。それにつながるラストの処理も良い。散らかり過ぎた脚本が、秘密めいたクラブの存在を残念なものにしている

38.女王陛下のお気に入り
三つ巴。
お気に入り作品「聖なる鹿殺し」で大注目のヨルゴス・ランティモス監督の新作。史実をなぞっているが、切り取り方が絶妙。不穏な音と映像、不条理な笑いに磨きがかかる。不穏が極まるラストは最高に盛り上がる

39.半世界
変化するそれぞれの世界。
画と脚本の一体感。冒頭で全てを語っているので、その時を待ち構えてしまうが、先輩の絶妙な職業など、軽く笑いを盛り込みつつ爽やかに処理している

40.ラストツアー
人生焦らず。
老人達が残された時を、悔いのないように生きる。ゆったりと緩い時間が流れるロードムービー。幸せな終焉を予感させる

41.ビール・ストリートの恋人たち
ビールストリートが語りかけるもの。
ムーンライトと同様、真正面から描く純愛に清々しさを覚える。ビールストリートを冠したタイトルの通り、音楽がキマっている

42.THE GUILTY ギルティ
最後のコール先は?
シチュエーションスリラーは脚本が重要。一発のアイデアだけでは鑑賞に耐えない。本作の脚本と演出はとても良い。自然な気付かせ方。効果的な焦らし。満足度の高い85分

43.アリータ バトル・エンジェル
モーターボールは元ネタを凌駕。
この作品が素晴らしいのは、ストーリー、映像、アクション、感情表現、全てにおいて真っ直ぐなところ。それ故、深みがないと感じる欠点も併せ持つ。カメラの構図等、原作に対するリスペクトと共に、キャメロンの想いが込められた脚本によって完璧な映像化となっている

44.ハイ・フライング・バード 目指せバスケの頂点
今どきの戦術。
スティーブン・ソダーバーグ監督がiPhone7のカメラを用いて撮影した作品。クオリティー面でも違和感がない事に感心。ストーリーでもスマートフォンが重要なポイントとなっている

45.移動都市 モータル・エンジン
力技。
映像と世界観の勢いで、移動都市の如く様々な粗を飲み込み、ラストまで突き進む。さて続編は如何に?

46.アンフレンデッド ダークウェブ
緩いスリラー。
ティムール・ベクトマンベトフ、ジェイソン・ブラムが参加していながら、この体たらく。スクリーンライフを用いた作品、サーチとの差が大き過ぎる

47.グリーンブック
フライドチキン。
ビゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリが奇跡的な配役。マイノリティーをテーマにしつつも、重くなり過ぎず、笑いも盛り込み、ラストは幸せな気持ちになれる

48..FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー
まさに悪夢。
かの有名なFYRE Festivalを扱ったドキュメンタリー。インタビュー中心にもかかわらず、なかなかの臨場感。ビリーは所謂サイコパスに違いない。この題材をベースに更に面白い作品が作られるだろう。脚本家の腕の見せ所

49.シンプル・フェイバー
〇〇と思ったら。
ママ友のゴシップ、ブラックコメディー、サスペンスが程よくブレンドされた心地良さ。この手の役にアナ・ケンドリックはピッタリ。あっという間にエンディング

50.サッドヒルを掘り返せ
今日も映画館という教会へ。
ロケ地への熱過ぎる想いと映画愛を共有することができる

51.ウトヤ島、7月22日
真実とフィクションの間で。
72分間ワンカット。入念な準備があったに違いない。演技者はかなり追い込まれた状態だろう。余分なものを削ぎ落とし、何が起こっているのか殆どわからないという状況を追体験できる

52.運び屋
明日はもっと。
「15時17分、パリ行き」は、やや実験的な作品だったが、本作は王道。演技、構図、演出全てが手堅い。観客が望む物を上手に観せてくれる。しかし、更にその先を期待してしまう。幾つになっても欲は尽きないものだ

53.セカンド・アクト
これから第二幕が始まる。
登場人物全員不幸にならない系の作品。お約束に沿って話しが進む。唐突過ぎる展開にも目を瞑るとしよう


54.スパイダーマン スパイダーバース
キングピンはいつも最強のボスキャラ。
アニメーションという手法に説得力を感じる。クールな映像加えて、再構築された世界観が爽快。見事なリブート


55. キャプテン・マーベル
Thank you, Stan
真打ち登場。アベンジャーズシリーズとしては最適のタイミング。本作より前に現れたら、強過ぎてバランスが取れない。一気に加速する後半からラストカットに至る展開は、もたつき気味の前半を吹き飛ばす

56.ラスト・タンゴ・イン・パリ
マーロン・ブランドの存在感。
4Kデジタルリマスター版。1972年初公開時に一大センセーションを巻き起こした性描写は、それ程大胆なものではない。しかし、40年以上経た今でも、斬新な構図、男女のすれ違いが生む普遍的で喜劇とも見える展開に惹きつけられる

57.山猫
劇場鑑賞のラストチャンス。
1963年初公開。ビスコンティ監督の初期の代表作。4K復刻版公開。1時間に及ぶ舞踏会のシーンがこの作品のクライマックス。貴族社会の衰退を暗示している。個人的には、ビスコンティの「ベニスに死す」推し

58.バンブルビー
80's ノスタルジー。
無理な延命により手詰まり状態となったトランスフォーマーシリーズ。本作はスピンオフということで肩の力が抜け、金太郎飴のようなアクションから脱却した

59.ビリーブ 未来への大逆転
COSMOPOLITAN
70年代に革新的な女性を表現し続けた雑誌コスモポリタンのビルボードが、劇中に一瞬登場する。コスモポリタンの編集長ヘレン・カーリー・ブラウンの名言
「目の前の仕事を全力で誠実に果たすこと。やがて自分に最もよくできる仕事が見つかる。そこからがキャリアのスタート」
この言葉通り、ギンズバーグの真のキャリアがスタートする。心憎い演出だ

60.孤狼の血
役所広司氏のいない続編も!
続編が決定している本作。白石和彌監督のハードな作りと役所広司の安定感。1年近く遅れて公開する劇場は満席状態

61.ブラック・クランズマン
親切過ぎる映像。
「風と共に去りぬ」で始まり、ドナルド・トランプで終わる。親切過ぎて、そこに目が行きがち。しかし、控えめながら自己認識に苦悩するアダム・ドライバーが抜群

62. 7月22日
ブレイビクが不気味。
社会派のテーマを得意とするポール・グリーングラス監督の実話ベースの作品。「ウトヤ島、7月22日」と対を成す。「ウトヤ島、7月22日」が閉じられた72分間を追体験するのに対し、本作は事件後を追体験する。そして、現在も尚続いてる

63.ショーン・オブ・ザ・デッド
2004年製作、2019年日本劇場公開。
エドガー・ライト監督&サイモン・ペッグ&ニック・フロストの原点。ロメロ作品へのオマージュが満載。音楽とシンクロする映像は、この作品で既に確立されている

64.大脱出2
大脱力。
まさか続編作る?

65.ロマンチックじゃない?
ロマンティックコメディーの再生。
トッド・ストラウス=シュルソン監督はこの類のコメディーが得意だと思われる。後半はパロディー色が弱まり、普通のロマンティックコメディーをなぞることになるが、ロマンティックコメディーを堪能するという点で成功している

66.記者たち 衝撃と畏怖の真実
都合の良い真実が横行する。
現在の米国が生み出した作品の一つ。「バイス」と合わせて観たい。この後、ナイト・リッダーは新聞業界の再編により、マクラッチー社に身売りされたが、その精神は本作に宿る

67.ザ・プレイス 運命の交差点
広がるワンシチュエーション。
外側から店舗を映すカットが所々差し込まれるが、基本的には店内の一つのテーブルでストーリーが進む。カット割や徐々に変化する登場人物達により、広がる奥行き

68.麻雀放浪記2020
緩い。
今回は、白石監督が緩く攻めてきた。この手の斎藤工は久しぶり

69.バイス
チェイニーの腕に光るデイデイト。まさにプレジデント
物凄い情報量を詰め込まれており感嘆する。事前鑑賞していた「記者たち 衝撃と畏怖の真実」と突き合わせることで、多少の整理ができた。存在感の薄い、頼りなさげなブッシュ大統領を演じたサム・ロックウェルが良い

70.ビッチホリデー
そして彼女のホリデーは続く。
終始、何とも不快な雰囲気が続く。サスペンスフルな山場は不意に訪れ、過ぎ去る。彼が身に着けるブラックダイヤルのデイトナと同じように彼女はコレクションの一つに過ぎないようだ

71.孤独なふりした世界で
適度なディストピア。
強引な展開も世界観の一部として楽しめる。孤独だと考えていた世界が変化する

72.セレニティー 平穏の海
詰め込み過ぎ。
スティーヴ・ナイト初の監督作品。「マダム・マロリーと魔法のスパイス」、「オン・ザ・ハイウェイ」等、これまで手掛けた素晴らしい脚本の数々。しかし、本作は今ひとつ。脚本そのものについては、それほど拙いとも思えない。初監督作品ということで、気合いが空回り

73. ハロウィン
本物の続編。
製作、音楽はカーペンター、主演はジェイミー・リー・カーティス。奇をてらわず、直球勝負。意外性はないがこれで良い。ジェイミー・リー・カーティスが消えるシーンは最大のファンサービス。「ハロウィン」と言えば一作目の冒頭のシーケンス、この衝撃は色褪せない

74.ハンターキラー 潜航せよ
エンターテイメントな設定を楽しむ。
少々懐かしさを感じる展開だが、小難しさがない分ストレートに楽しめる

75.バックトレース
開始直後が一番の盛り上がり。
無駄に消費される銃弾と時間。緩慢な銃撃シーンを、絶え間なく流れる緩い音楽が盛り上げる

76.荒野にて
少年の晴れやかな表情で清算されるのか?
安住の地を求めるロードムービー。各々の生活に追われ少年を思い遣る余裕がない者達と、無計画で自己都合により行動する少年。鬱々とする出来事が続く

77.魂のゆくえ
信仰対象は愛。
静かに変化するイーサン・ホークの独壇場

78.ハイライフ
目的地は何処でも良い。
閉鎖された息苦しい宇宙船に囚われた113分間

79.108時間
眠っても眠らなくても。
どちらでも良い。少々苦しい設定だが、音に頼らず、じわりとくる脅かし方はまずまず

80.A-X-L アクセル
A-X-Lのデザインがいただけない。
ありがちなロボット物のストーリー。及第点としたいところだが、A-X-Lのずんぐりとした重いシェイプが致命的

81.ザ・バニシング 消失
ブラックコメディー。
レイモンのサイコパスっぷりも、計画通りに事が運ばない様も、レックスの顛末も良く出来たコメディー

82.アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年
語り過ぎた邦題と嘘のキャッチコピー。
暗い画像が続いた後に現れる開放的なラストシーン。後味スッキリのダークファンタジー

83.トリプル・フロンティア
教訓。
欲に目が眩むとこうなる。程々に

84.ある少年の告白 BOY ERASED
ラストに驚くヴィクター・サイクス、そういうことか!
前作ギフトに続き、薄ら寒い恐怖を描くジョエル・エドガートン監督。演じ手としても抜群。テーマである家族の絆をより際立たせる

85.ビューティフル・ボーイ
疲弊。
延々と探し続ける見えない出口。編集と音楽に救われた

86.アベンジャーズ エンドゲーム
ドクター・ストレンジはお見通し。
22作品(ついでにデッドプール2も)のフィナーレを単純に楽しむ。エンドロールが全て流れ、MCUが一区切りすることを改めて認識。残念ながら、最強のトリックスター ロキは  The Decimation(指パッチン)の前に退場していた

87.マロンボーン家の掟
良い脚本が活かされたダークファンタジー。
ホラー色が程良くブレンドされ、オチに導く過程を丁寧に描いている

88.フォー・ハンズ
この手があったか!
脚本、映像、音楽共に良く出来たサイコスリラー。姉妹のフォーハンズ。タイトルもハマってる

89.ダーク・スクール
ロドリゴ・コルテス監督。
レッド・ライト、リミットとは異なり、コルテスは脚本を手掛けていない。ありきたりのゴシックホラーとなっているのは、そのためか。カメラワークや編集が見所

90.ザ・フォーリナー 復讐者
渋いダークヒーロー。
ジャッキー・チェンが引き立つアクションを織り交ぜ、テンポ良く進む。ピアース・ブロスナン、ジャッキー・チェンそれぞれの立場、距離感が良い。WANDAグループの資本とはいえ、エンドロールの曲はインストゥルメンタルで、静かに締めて欲しかった

91.ラ・ヨローナ 泣く女
お化け屋敷。
一本道のストーリーで大きな転換はない。脅かし方を予想し、ニヤリとしながら鑑賞

92.オーヴァーロード
ブリスキン+マクレディ!
父親を彷彿させるワイアット・ラッセル。20世紀テイストが漂う冒険活劇

93.シャザム!
キーパーソンはアメコミ愛を発揮するフレディ。
これまでのDCエクステンデッド・ユニバースとは異なりコミカルな作風。フラッシュ単体作品がダーク寄りになると噂される中、今後、貴重なキャラクターとなる。エンドロールを含め、DCEUとの繋がりを示す小ネタが登場する

94.ザ・テキサス・レンジャーズ
ヒーロー像。
追跡をテーマにした西部劇のような作品。過去には黒歴史もあるテキサスレンジャーズ。追跡者の視点に固定され、最後までブレない

95.アメリカン・アニマルズ
真実に基づく物語ではない。真実の物語である。
冒頭の説明に驚かされたが、本人達の登場で納得。彼等が語る言葉すら真実であるかわからないところが面白い。ぐだぐだな後半はコントのような展開にもかかわらず、緊張感が張り詰める

96.ガルヴェストン
ラストシーケンスが斬新。
既視感を覚える展開だが、エル・ファニングといい、ベン・フォスターといい驚きの終盤

97.ドント・ウォーリー
編集の妙。
自己啓発っぽさに抵抗を覚えるものの、ジョン・キャラハンに寄り添うような視点で、彼の再生を描く

98.レプリカズ
家族愛の物語。
倫理観の葛藤がないラストは幸せそうで良い

99.パリ、嘘つきな恋
軽さが心地良い。
フロランスの妹への告白は秀逸。ジョスランの視点にフロランスの視点が加わり、楽しいテンションが生まれる

100.キングダム
続編必至。
少々オーバーな演出が見受けられるが、概ね上手く実写化されている

101. 1922
幸せな結末。
キング作品の中でも、比較的ホラー寄り。罪悪感に苛まれ、妄想とも現実ともつかない暗い映像が続く。「ミスト」では悲惨な結末を迎えるトーマス・ジェーン。本作では救われる

102.誰もがそれを知っている
ミステリー風の仕上がり。
何が語られるのか提示されないラストシーンに想像力が掻き立てられる

103.ベン・イズ・バック
ベンが本当に戻って来るのはこれから。
何か起きそうな不穏な流れ。緊張感ある映像。盲信とも思えるようなホリーの行動にうんざりしつつも、母親の強さを見る

104.アナと世界の終わり
オマージュしまくり。
ゾンビは踊らず、古式ゆかしくゆったりとした動き。ミュージカルとの相性は良い

105.ゴジラ キング・オブ・モンスター
モンスターバースは続く。
音楽、造形、兵器等オリジナル版を活かしつつ
、怪獣の振り切れた暴れっぷりは爽快。一方、人類の浅はかさは定番。退場シーンはキャラクターを引き立たせる

106.シー・ユー・イエスタデイ
タイムトラベラーの大先輩、マーティの教訓。
短気を起こすと損をする。彼女が向かう「未来=過去」で、あるべき場所にドッグタグを戻せるのか。スパイク・リーらしさが前面に押し出された作品

107.パーフェクション
確かに二転三転。
後半のリアリティーのない展開は少々強引だが、良く出来た前半に引っ張られて全体の印象は悪くない

108.卒業
二人の表情と走り行くバスの後ろ姿。
4Kデジタル修復版。音楽と映像が見事にマッチ。カメラワーク、カット割りは現在も新鮮

109.スノー・ロワイヤル
笑いを誘う殺戮。
死の表現は面白いアイデア。哀愁漂う最強オヤジがはまり役のリーアム・ニーソン

110.小さな恋のメロディ
透明感のあるビージーズサウンドが永遠の空想を包む。
デジタルリマスター版リバイバル。劇場で鑑賞出来るのは日本での異常人気のおかげだろう。アラン・パーカーが初めて映画に関わった作品として余りにも有名。時代を越える普遍性。英国の階級社会が垣間見える。「チェロがガタッ」このシーンが最高

111.アラジン
キング・アーサーの悪夢を払拭?
アクションシーンやジャスミンのソロシーン等にガイ・リッチー監督らしさがうかがえる。メリハリの効いたウィル・スミスが加点ポイント

112.ハウス・ジャック・ビルト
私小説的。
ラース・フォン・トリアー監督の女性に対するサディスティックな扱いが冴える

113.パージ:エクスペリメント
設定は変われどいつものパージ。
現代社会の闇が反映される。ドラマ版にシフトしたジェームズ・デモナコは監督を離れ、総指揮と脚本担当

114.ハーツ・ビート・ラウド
フランクの使命はサムの学費を稼ぐこと。
「やるべきことを好きになる」、デイヴの漏らした言葉を実践するラストシーンのフランク。ライブで最高に揺れた心が平穏へ向かう

115.ザ・サイレンス 闇のハンター
あっちこっちからネタを引っ張ってきて仕上げたような作品。
人間が一番怖いというお決まりのパターン。しかし怖いのは人間なのか化物なのか焦点がボケたままエンドロールを迎える

116.メン・イン・ブラック インターナショナル
一番の盛り上がりはクリス・ヘムズワースとハンマー。
エイリアンの造形も、キャラクターも、スケール感もこじんまりとしている。存在感はポーニィの一人勝ち

117.X-MEN:ダーク・フェニックス
X-WEMEN。
20世紀フォックス最後のX-MEN。フィナーレとはいえ、最強過ぎてミュータント達も手に負えない。そして、最強となったディズニーがリブートするX-MENに期待

118.ガラスの城の約束
金星もガラスの城も、追い求める物の象徴。
客観的には虐待に思えるが、時が経つと美談に変化するのか

119.ジョナサン ふたつの顔の男
日本のサブタイトルは不要。
常に一人格のみを描いているため、効果的なラストとなっている

120.パピヨン
1973年版のインパクト。
チャーリー・ハナムとミラ・マレックの二人がスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンと重なってしまうのは仕方がないところ。旧作の芯を活かしつつ、現代的にアレンジされ、テンポ良く進む

121.アイ・アム・マザー
全てはAIの目論見通り。
「娘」の選択が最終試験。良き母親の完成

122.ハッピー・デス・デイ
成長する一日。
一日という時間の中で繰り広げられるスリラー。圧倒的な脚本の力。使い古されたアイデアがオマージュと供に蘇る。ホラー、コメディ、ラブストーリー、親子愛等がバランス良く盛り込まれる。テンポ重視でミステリー要素は薄い。この割り切りがポイント

123.スパイダーマン ファー・フローム・ホーム
フェーズ3完結。
20世紀フォックスを手に入れたディズニーが向かう先は X-MEN の参戦。ギレンホールのような魅力的なヴィランが重要となる

124.ザ・ファブル
ガンフーやガンカタを望むわけではないが。


岡田准一がキレているだけに、モタつき気味のアクションは勿体無い

125.ピアッシング
爽やかなラスト。
計画立案とその計画が脆くも崩れる様は、「バニシング 消失」を思い起こさせる。ピアッシングの映像と音楽は抜群。噛み合わない会話。主人公が抱える闇を映像のみで表現。81分間で描き切る

126.マーダー・ミステリー
薄いミステリー要素。
アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン主演、安定のコメディー作品

127.ANIMA
心地良い映像と音楽。
想像力を掻き立てる重要な要素。全体主義的なダンスからの脱却と吸収

128.モンスターズ 悪魔の復讐
仰々しい邦題、シンプルな原題。
あまりにも有名なリジー・ボーデン事件。目新しさはなく予定通りに進む。山場の惨殺シーンを際立たせることには成功している

129.ハッピー・デス・デイ 2U
毎朝のマウスピース!
壁のゼイリブもいつも通り。前作を踏襲しつつ、見事なジャンル変更。恋はデジャ・ヴからバック・トゥ・ザ・フューチャーヘ

130.さらば悲しきアウトロー
楽しげな人生。
こだわりの強盗シーンと若き日のレッドフォードの映像

131.ゴールデン・リバー
歯磨きが象徴する人物像。
要所要所の外し方が絶妙。予想外のラストも全体を通してみれば必然的

132.アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲
最後の晩餐の中心はあの人。
分かりやすく真面目な風刺。元ネタを思い起こしながら楽しむ

133.シャフト
三世代の物語。
黒いジャガーが公開されて、間もなく50年。親子によるバディ物に仕上げ趣向を凝らす

134.ワイルドライフ
時代を切り取ったラストシーンの写真。
ジョー視点は、ポール・ダノ監督そのもの

135.チャイルド・プレイ
ハン・ソロはお断り。
レザーフェイスは今や伝説

136.天気の子
新海誠監督のチャレンジ。
「君の名は。」と比べシンプル過ぎるストーリー。観ている側で真実を拾わなければならない。説明不足とも思える描き方は否定的に取られそうだが、好みである

137.マーウェン
デロリアンが全て解決。
マークの痛みを知るのはマークのみ。映画ならではの映像表現が見所

138.カニバ パリ人肉事件38年目の真実
切り取り方の妙。
構図、フォーカス、音。完璧に作り込まれたドキュメンタリー

139.セーラ 少女のめざめ
オカルト少々、ゴア少々、スラッシャー少々。
ブレンド具合が最高のホラー作品。2019年現在、2014年の作品が劇場公開されることに感謝。サブタイトル「少女」は不要

140.アポロ11 完全版
月への旅。
臨場感溢れる素晴らしい編集。「ファースト・マン」が非常に拘り持った映像であると改めて認識

141.ポラロイド
名機Polaroid SX-70の拘り。
フラッシュは付いていないはずだが、暗闇にフラッシュという恐怖を駆り立てる演出のため、やむを得ずといったところか。この作品にSX-70は外せない。レガシーテクノロジーを上手く使って、過去のホラー作品を再構築している

142.リム・オブ・ザ・ワールド
少年達の成長。
難易度が程良く設定された各種イベントをテンポ良くこなしながら無事ゴールイン

143.アルキメデスの大戦
結末へ向かう予想外の攻防。
冒頭に映像的な盛り上がりを集中させ、掴みに成功。費用面でも効率的

144.よこがお
時間と表情の二重構造。
筒井真理子さんの演技と脚本の相乗効果

深田晃司監督のサイン

145.神と共に 第一章 罪と罰
世界観が活きる。
韓国作品独特の湿り気と、爽快なアクションとのバランスが良い。1本の完結した作品として見応えあり。第二章へのつなぎも良い

146.神と共に 第二章 因と縁
第一章とは別ジャンル。
脚本が上手くまとまっている。想定通りではあるが、登場人物の相関関係を描き、彼等でなければならない理由も提示。飄々としたスホンがいいアクセント

147.ワイルド・スピード スーパーコンボ
MCU、DCEUと化す。
デビッド・リーチ監督の冒険。ワイルドスピードシリーズを飛び出してしまった。カメオ出演の彼のインパクトも大きい

148.メランコリック
今後の活躍に期待。
田中監督の長編デビュー作。独特のリズムで最後まで突き進む。少々あっさりめの脚本は奇抜な設定を引き立てている

舞台挨拶



149.サマー・オブ・84
1980年代レトロサウンドと映像の拘り。
デイヴィー少年の生涯消えないトラウマを表わしているオープニングとエンディングは、'80のジュブナイル作品とは異なる。ニッキーを見送るシーンは二人の将来を見通す

150.世界の涯ての鼓動
世界は水と恋でできている。
そして、水と恋に溺れる

151.ゴーストランド惨劇
圧倒的なスピードと絶望と痛み。
ロジェ監督が仕掛けた罠にまたも嵌る

152.シークレット・スーパースター
出来過ぎなストーリー。
シークレット・スーパースターとは虐げられた全ての女性

153.イソップの思うツボ
ジェットコースター的な脚本だが。
リアリティーの乏しさが厳しい。スケール感を表現し切れなかったように思える

154.鉄道運転士の花束
すっきりブラック。
死と愛に溢れる

155.この世に私の居場所なんてない
緩急を楽しむ。
緩いコメディーと思いきや、一転バイオレンスへ変化する。イライジャ・ウッド演じるトニーの存在感

156.美しい湖の底
コンパクトにまとまったサスペンス。
スタート時点へ至るプロットが上手くできている。短尺ということもあり楽しめる

157.ロケットマン
タロン・エガートンの超絶歌唱力。
ボヘミアン・ラプソディの最終仕上げに続き、デクスター・フレッチャー監督の素晴らしい仕事。フォーカスを絞った見せ方

158.ドッグマン
不条理を通り越して条理となる。
爽快感の全くないラストシーンが現実世界を侵食する

159.やっぱり契約破棄していいですか!?
職業殺し屋の仕事。
起承転結がバランス良くまとまったブラックコメディー

160.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
スティーブ・マックイーン!!
映像や登場人物等、1960年代のハリウッドを描くことが大きな目的となっている。シャロン・テート事件のギミックにまんまと嵌る

161.紅海リゾート 奇跡の救出計画
現代のエクソダス。
モサドに所属するアリは差し詰めモーゼのような役割。信念と独善が入り交じる

162.ガンジー島の読書会の秘密
納得のハッピーエンド。
そして、ハッピーエンドに至る道筋

163.荒野の誓い
善悪を見極めるロードムービー。
様式美のような死が続く

164.ブラインドスポッティング
ポップなノリと緊張感。
ラップに乗った台詞が、ミュージカルのような軽快さを産む

165.SHADOW 影武者
女性はしたたかなのか、愛なのか?
シャオアイのシーンでラストを締めることによって、不思議な余韻が残る

166.アス
救済という自己満足。
不気味な設定と、思わせぶりな映像で、強いメッセージ性を包み込み、不条理なホラーとして提示。説明し過ぎなのが少々残念

167.トールキン 旅のはじまり
ファンタジー世界と人生の交差。
トールキンが描くファンタジー世界と彼自身の人生を重ね合わせる描写が観る側を引き込み、共感させる

168.フリーソロ
見事な映像。
断崖をひたすら登る姿に感嘆

169.ブレードランナー ファイナルカット
ブレードランナーが描く2019年。
2019年現在、40年近い時を越えて、iMAXの効果炸裂

170.ラスト・ムービー・スター
バディムービーの基本。
老いと向き合うバート・レイノルズの演技が刺さる

171.記憶にございません
有働さんに驚く。
笑える

172.マトリックス
世界観、アクション、映像の絶妙なバランス。
パウンド、マトリックス、初期2作品のインパクトが強過ぎるウォシャウスキー監督

173.永遠に僕のもの
ブラックエンジェル!
踊る、殺す、踊る。主演のロレンソ・フェロなくして成り立たない

174.プライベート・ウォー
ホムスへのカウントダウン。
コルビン自身のプライベート・ウォーであり、各々の目の前にあるプライベート・ウォー

175.エイス・グレード 世界で一番クールな私へ
A24らしさ。
記憶の片隅に眠る懐かしさをくすぐる

176.セクスタプレッツ オレって六つ子だったの?
レクイエムフォーセクスタプレッツ。
アーロン・ウェイアンズの独演を楽しむ

177.アイネクライネナハトムジーク
映像として効果的なストリートミュージシャン。
10年の行間を読む

178.アド・アストラ
映像は一見ハードSF、科学的考察は?
2001、地獄の黙示録等を安易になぞらない点は評価ポイント。しかし、あちこちに既出感

179.アナベル 死霊博物館
ホームアローン。
オーソドックスなホラー。死者0人

180.ヒンディー・ミディアム
唐突な歌と踊りはないが。
軽めなノリで分かりやすい社会風刺

181.大脱出3
大脱力3。
肉弾戦の繋ぎ合わせ

182.ライリー・ノース
5年越しのパンチ。
御託を並べず、徹底した復讐劇を楽しむに限る

183.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
ロマンとノスタルジア溢れるウェスタン。
レオーネ&モリコーネが織り成す時間と空間。レオーネの遺作は、この時既に完成されている

184.ヘルボーイ
興行収入が振るわず続編は?
半魚人エイブ、ロブスタージョンソン、クロエネンの登場を予感させる気合の入ったオマケ映像では、シリーズ化への布石万全だが。実現を希望

185.ジョン・ウィック パラべラム
全編ガンフーで押し切る潔さ。
キアヌ・リーブスのキレ、怒涛のアクションに驚嘆笑い。次作がネタ切れで失速しないことを願う

186.ホテル・ムンバイ
ジョン・マクレーン!!
実話の再現性はなんとも判断できないが、映像作品としての出来栄えは見事

187.ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
とかくプロジェクトマネジメントは障害の連続。
キム・グエン監督のメッセージが込められアーミッシュのラストシーン。プロジェクトの失敗が人生の失敗とは限らない

188.ヒキタさん! ご懐妊ですよ
妊活の記録。
幸せはご懐妊そのものではなく、共に人生を過ごせること

189.ウォー・マシーン:戦争は話術だ!
政治とジャーナリズムが支配する戦争。
ストイックで有能なリーダーが追いやられ、今なお混迷が続く

190.イエスタデイ
芸術は人類の財産。
Beatles愛で疾走する煙草がない世界。ちょっとしたサプライズもあり、しっくりと落ち着く

191.ジョーカー
ブルースの人生もまたジョーク。
苦悩するマイノリティー。現実と妄想が曖昧となっていくアーサーを演ずるホアキン・フェニックスの独壇場

192.アップグレード
行きつく先は?
スカイネットかマトリックスか。リー・ワネル監督の新しい描き方

193.ボーダー 二つの世界
境界に立つ苦しさ。
新たに追加された原作にないエピソードが作品の軸となり、緊張感を高めている

194.イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路
CUBEにモノリス!
原作はキングの短編。テーマは示唆に富む。惜しむらくは、少々間延びしてしまったこと

195.アダムズ・アップル
これみよがしのヨブ記。
アップルケーキへの苦難を乗り越え、ビージーズを口ずさむ

196.ガリーボーイ
サクセスストーリーながら。
階級社会と父権主義の根深さが窺える

197.月影の下で
色々欲張った。
サブキャラによる呆気ないネタバラシで失速するも、サイコスリラー感が漂うスタートは良かった

198.クロール 凶暴領域
アニマルパニック+ディザスタームービー。
お約束の親子愛。手堅く上品に仕上げている

199.スペシャルアクターズ
安定した演技が欲しい。
「よこがお」にも出演している小川未祐さんの安定感は抜群。レスキューマン愛がポイント

200.真実
シャルロットが一番の女優。
最後に素敵な真実が判明

201.ジェミニマン
最強はDNAで決まる。
予告以上でも予告以下でもなく、予定調和で進む

202.フッド ザ・ビギニング
弓矢アクションが最高。
単純な展開とベタなキャラクターでアクションが際立つ

203.マレフィセント2
まさにアメリカンで、ディズニー

204.蜜蜂と遠雷
ギフトよりトラウマにフォーカス。
映像による表現と大胆なテーマの絞り込みにより映像化に成功

205.フラクチャード
終始不穏な空気が漂う。
それが起こった瞬間から何が起こったのかはっきりわかってしまうが、どう表現し、どう方を付けていくのかを見守る

206.IT イット THE END "それ"が見えたら終わり
S・キング登場!
とにかく長いが、一つ一つのアトラクションは丁寧に描かれている

207.真実 特別編集版
パパが発明したクレープ。
再鑑賞して改めて認識。シャルロットに真実か問われた時のリュミールの表情が素晴らしい

208. 108 海馬五郎の復習と冒険
男女のエゴが衝突。
前半大爆発。後半縮小。ラストに究極の選択が待ち受ける

209.CLIMAX クライマックス
カオスを映像化。
導入部のダンスシーンから続く長回し。後半の無秩序感。スタートからエンディングまで強烈な映像

210.ターミネーター ニュー・フェイト
旧作資産の破壊力。
シリーズ旧作へのオマージュたっぷりながら、呆気ないリーダーの置き換え。本作は旧作の資産を存分に活かしている。新シリーズの創造に成功するかは次回作のお楽しみ

211.去年マリエンバートで
迷路。
完全修復版公開。自分がいる時点を見失う

212.ジェラルドのゲーム
繰り返される悪夢のような重苦しさ。
S・キングの世界を見事に映像化。ドクター・スリープも楽しみなマイク・フラナガン監督

213.ソムニア 悪夢の少年
良く練られた脚本と映像
ドクター・スリープが楽しみなマイク・フラナガン監督の過去作品を続けて鑑賞

214.永遠の門 ゴッホの見た未来
絵画はゴッホの目を透して見る世界。
この作品はシュナーベル監督の目を透して見るゴッホの世界。「ゴッホ 最期の手紙」では異なる角度からゴッホの世界を見ることが出来る。映像作家の視点を楽しむ

215.ゴッホとヘレーネの森
ヘレーネの見るゴッホの世界が足りない。
後半はゴッホの作品と生き方のみに終始。しかし、スクリーンでゴッホの作品を見る機会を得られる映画

216.グレタ
踊りながら刺す。
シャネルを纏うイザベル・ユペールの恐ろしさが際立つ

217.ブライトバーン
ジェームズ・ガンが描くアンチヒーロー物のパロディー作品。
自己の欲望に赴くままに力を発揮。ラストも清々しい

218.ゾンビランド ダブルタップ
完璧な続編。
前作より、監督、キャスト共に大ブレイクを果たし、映像もゾンビも大幅にパワーアップ

219.アースクエイクバード
3人のキャラクターが活きる。
サスペンスの要素を盛り込みつつ、ラストシーンで表現される赦しがテーマ

220.ザ・ランドロマット
メタフィクションが効果的。
ローカルの出来事がグローバルな事件へと広がっていく様は見事。そしてメタフィクションを見せるラストシーンにソダーバーグ監督の演出が光る

221.ドクター・スリープ
キングの原作とキューブリックの前作が見事に融合。
映画版の前作とはジャンルが異なるが、原作からの流れは自然。フラナガン監督の旧作品を思わせるシーンもあり、彼の活躍が楽しみだ。残念なのは、全米での興行成績が最悪だったこと

222.盲目のメロディ インド式殺人協奏曲
全員悪人。
ところどころインド式演出で間延びするが、コーエン兄弟風の展開は楽しい。ラストシーンの一蹴りでスッキリ終わる

223.エンド・オブ・ステーツ
シリーズ通して毎回狙われる大統領。
小難しいトリックなしに、徹底してアクションを見せる。今作は新しい要素も登場し、今後も継続する気満々のジェラルド・バトラー

224.ファイティング・ファミリー
彼女は自分にないものを持っている。それは。
その答えに最もテンションが上がる。NTX以前の経歴がかなりカットされ駆け足となっているが、WWEデビュー戦に焦点を当て盛り上げに成功

225.THE INFORMER 三秒の死角
八方塞がり。
諦めないタフな精神力と三秒の死角に賭けた思い切りの良さが状況打開のポイント

226.ジュマンジ ネクスト・レベル
前作の設定をアップグレード。
前作を踏まえつつ、新しく盛り込まれた要素。ジャック・ブラックのアバター演技が素晴らしい。

227.ラスト・クリスマス
ラスト・クリスマスの意味に涙。
ベンチの人達にも涙。コメディータッチの作品にこの手のトリックが意外とマッチする

228.ELI イーライ
そっち系。
後半のジャンルが変更自体は悪くないが、あっさりし過ぎで物足りない

229.シャイニング
文字と映像とは別物。
キングがなんと言おうと、映像作品として傑作。シンメトリーな構図、鮮やかな色合い、不安を煽る音楽。家族3人の立ち位置が、過去、現在、未来と時間軸上に明確に描かれる。この偉大な作品と向き合ったドクター・スリープの健闘に敬意を表する

230.ビトウィーン・トゥ・ファーンズ:ザ・ムービー
悪口三昧のフェイクトーク。
豪華出演者達が実に楽しそうだ

231.THE UPSIDE 最強のふたり
音楽はオリジナル作品が最強。
改変したエピソードは厳しい現実を示しながらも、ハッピーなラストに繋がる

232.ラストムービー
デニスホッパー監督の怪作。
感性の向う先。これまで観る機会がなく、劇場鑑賞出来たのはラッキー

233.スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
ご都合主義とも思える展開の早さ。
ラストシーンのライトセーバーが、EP1から続くライトサイドとダークサイドの戦いの終わりと、新たな始まりを表す

234.燃えよスーリヤ‼
インド映画特有の緩いテンポ。
アクション映画のオマージュたっぷりだが、テンポの悪さが致命的

235.テッド・バンディ
山場はテッドとエリザベスの対峙シーン。
見応えのある脚本。理由、過程、心理はほぼ描かれない。バンディの事件を知らなければ、冤罪かと思ってしまう程

236.パラサイト 半地下の家族
ノンジャンルの傑作。
予測不能な展開。五感で感じる格差表現。ポン・ジュノ監督のエンターテイメントが素晴らしい

237.ラトルスネーク
「1922」を撮ったザック・ヒルディック監督作品。
余計な説明なしでテンポの良く進む。思わせぶりなラストもすんなり終了


0 件のコメント:

コメントを投稿